「歌舞伎のこと」記事一覧

「初芝居」

2022年1月 3日

1月2日歌舞伎座が初日を迎えて新年の舞台もスタート致しました。

勘九郎さんの平成中村座での襲名以来久し振りに「一條大蔵譚」の"常盤御前"を努めています。
勘九郎さん、七之助さん、獅童さん、歌女之丞さんと気心の知れたメンバーで良いチームワークで臨んでいます。
歌舞伎座も客席の稼働率を68%に上げて初日は完売の幕開けとなり、やはりお客様の入りが少しでも多いことは励みにもなりまた劇場の雰囲気のボルテージも上がります。
素晴らしい初春の幕開けとなりましたこと御礼申し上げます。

今年も舞台で存分に楽しんで頂けるよう精一杯努めますので多くの皆様のご来場をお待ちしています。

私の出演している歌舞伎座1部で獅童さんのお子さん小川陽喜(おがわはるき)君の初お目見えが披露されていますが愛らしくデビューを飾っていますので、末永くご贔屓にしていただくようお願い致します。

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「公益社団法人 日本俳優協会より寄付のお願い」

2021年12月25日

私も理事を務めます「公益社団法人 日本俳優協会」で寄付を募っています。

このコロナ禍において運営資金の根幹である「俳優祭」が開催されず
松竹からの出演料の削減が続く中、歌舞伎存続の為に広くご寄付を募る事と理事会で決定いたしました。
公益社団法人へのご寄附は、個人でも法人でも税制上の優遇措置を受けることができます。
皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

詳しくは下記ページをご覧下さい。

http://www.actors.or.jp/kifu/

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「11月「赤坂歌舞伎」配信情報」

2021年12月24日

https://tickets.tbs.co.jp/asp/evt/evtdtl.aspx?ecd=TBS10001

TBSチケットによる「赤坂大歌舞伎」の配信チケット販売をスタートしています。
明日12月25日〜1月10日期間限定配信です!

公演ご覧になれなかった、そしてあの興奮をふただび味わいたい方。
お見逃しなきようご案内いたします。

立役、女方の両方の扇雀をご覧下さい。

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「顔見世千穐楽」

2021年12月24日

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昨日顔見世興行が千穐楽を迎え本年度の全ての舞台が終わりました。
1月公演の稽古は残っていますが、お客様の前での仕事としては仕事納めです。
今年も1年間コロナ禍で劇場に足を運んで下さった皆様に心から感謝申し上げます。

一年の締めくくりで曽根崎心中のお初を父の追善として上演できたことは大きな喜びであり
上方歌舞伎の継承という責任を強く感じた公演でした。
その為に必要なことは、お客様に良い舞台を提供し役者もしっかり勉強していくことに尽きると痛感しています。コロナでこの2年間演劇業界は大打撃を受けました。大向うの無い歌舞伎、座席に空間のある歌舞伎、舞台上で奏者が黒い布で顔を覆う歌舞伎。演者としてのストレスは私たちにしかわからないことですが、お客様の不安も理解できます。我慢の日々は続きます。こんな時だからこそ芸術や文化の力が必要だと信じて疑いません。

師走の京都顔見世の千穐楽には南座ロビーの曽祖父に感謝の挨拶をして京都を離れます。
父が亡くなり成駒屋の芸を継承することを誓って父の生まれ故郷で大好きな京都に別れを告げ京都駅八条口へ。
今月も数多くの方に暖かく迎えていただき、お料理、お酒、おもてなし、感謝の心でいっぱいです。
お会いできなかった友人も多々あり後ろ髪をひかれながら京都駅で茨木屋さんの蒲鉾のおつまみを買い、新幹線のホーム真ん中にある売店で生ビールを持ち込み用の袋に入れてもらい、独り新幹線の座席へ。

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「「曽根崎心中」」

2021年12月15日

南座顔見世興行にて坂田藤十郎三回忌追善狂言として「曽根崎心中」を兄の鴈治郎と上演させて頂いてます。14年振り3度目の"お初"です。
1階ロビーの鴨川側で父の舞台写真の展示もしていますのでご来場の際には是非ご覧下さい。
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楽屋の化粧前には篠山紀信さんの撮ってくださった父の"お初"の写真を置き舞台に臨んでます。
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父が亡くなったのは昨年の11月12日ですが顔見世は来年の干支寅年の興行という位置付けですので三回忌追善となります。
追善と銘打って父が1401回努めた"お初"を演じることは役者として名誉なことでもありまた重責を担うことです。
"お初"は14年前に演じて以降何度か演じたいと思った時がありましたがお父様の許可を得てくださいと松竹制作の方に言われ何度か諦め、そのうちに壱太郎が演じた時にもうこの"お初"は演じる機会が無くなったのではと感じて頭の隅に追いやっていました。
実は今回の上演で幕切れの演出を新しくしているのですが、これは私が次回演る時には必ず取り入れようと心に決めていた演出です。
父と兄の「曾根崎心中」ロンドン公演を客席で見ていた時に、カーテンコールは何度も続いたのですがスタンディングオベーションにならず、その疑問を一緒に見ていたイギリス人の方にぶつけると、「芝居が終わってないからだよ」と即答されたのです。死ななかったじゃないって言われ時に次回僕がやる時には死のうと決めた瞬間でした。イギリス人と日本人の感性が違うことを考慮しても僕の中では死ぬ演出が脳裏をよぎりました。
父には一度もその話はしませんでした。父は初演からの宇野信夫先生の脚色された台本と演出を生涯貫いていたのです。途中で幕切れに死のうとは一度も思はなかったのではないかと今では想像するしかありません。
私自身は最後の道行は追い詰められた2人にとって離れ離れになりそれぞれ捕まったり、嫌な男に身請けされたりするよりは永遠に2人でいられる最高のハッピーエンドと位置づけたかったので終始塞いでいる事はなく、時折笑顔を見せています。そして、死を見せることでそのハッピーエンドが成就するという思いで連日舞台に立っているのです。
「恋の手本となりにけり」という宇野先生の幕切れは、近松門左衛門の「森の露とちりにけり」から変えられています。そして初演からこの「曽根崎心中」の鬘は、現代劇で使われる網のかつらを使用してるのですが、歌舞伎の女方というより女優さんが演じるように作品を作り上げようという意図があったのではないかと拝察しています。
私は近松の原作に少し近づけた一つの新しい試みですが、自分自身の感触は良く、この先再演の機会があったらもっと練り直して、近松の原作に近い形での上演もひとつの選択肢ではと思っています。
そうすると60分で完結するのでより上演頻度が増えるのではないかとも思ってもいます。
古典の作品でも初演の時のように練り上げる作業を続けていきたいのが私の作品に向かう基本になっているのです。
23日の千穐楽まで日々"お初"を体で感じて父が通った道を引き継いでいく責任感をかみしめています。

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「関西圏の方」

2021年12月 4日

12月7日(火)18:30〜「ニュース630京いちにち」(京都府内向け)
12月9日(木)11:30〜「ぐるっと関西おひるまえ」(2府4県内向け)

いづれもNHKです。

猪崎由華(NHK京都リボーター)のインタビューを受けました。
ぜひご覧下さい。

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「オンラインイベント「かぶき特等席」12月6日20時配信スタート」

2021年12月 4日

すいません説明しにくいので企画書コピペします。
お許し下さい。
兄と今月の舞台の話をします。

【イベントの概要】
◆オンラインイベント「かぶき特等席」 第2回
「中村鴈治郎さん 中村扇雀さんに聞く京都・顔見世のたのしみ」◆
日時:12 月6 日 20:00 配信スタート
ゲスト:中村鴈治郎さん 中村扇雀さん
(聞き手:朝日新聞社・増田愛子)
鴈治郎さん、扇雀さんが共演される「曽根崎心中」を中心に、舞台写真のご紹介も交え、顔
見世の見どころや、昨年お亡くなりになった坂田藤十郎さんの思い出などについて伺いま
す。(6日午後に収録したものを配信します)
視聴料:無料(但し朝日新聞デジタル有料会員または朝日新聞紙面購読者の方が対象です。
現在有料会員でない方も、新たに登録頂くことでお申し込み頂けます)
募集ページURL:https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11006158
(朝日新聞デジタル有料会員向けぺージ)
(※朝日新聞購読者向け募集ページのURLは、11 月中旬発行の朝刊などに掲載予定の関
連記事で購読者の皆様にお知らせします)
申込締め切り:12 月23 日22:00
視聴期限:締め切りまでにお申し込み頂きますと、12 月23 日まで何度も視聴頂けます。
視聴申込時のアンケートでは中村鴈治郎さん、中村扇雀さんへの質問やメッセージも受け
付けます。ぜひご参加下さい。
※「かぶき特等席」は、歌舞伎俳優の方をお招きし、出演中の作品を中心に、舞台への思い
などを語って頂くオンラインのトークイベントです。11 月に第1回を開催しました。来年
春までに全5回の開催を予定しております。

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「楽しかった赤坂大歌舞伎そして京都顔見世」

2021年12月 2日

ACTシアターが来夏「ハリーポッター」専用劇場に衣替えする最後の舞台となった赤坂大歌舞伎が11月26日にコロナ陽性者もなく盛り上がった公演も無事千穐楽を迎え6回にわたる赤坂での歌舞伎が一旦幕を下ろしました。その間今回の公演を含め3度の公演に出演し、新しい歌舞伎ファンの方が増えたことに少しでも貢献できていたら嬉しい限りです。
公演が終了しているのでネタバレはもうないと思いますのでハリーポッターとコラボ?の写真です。
この写真を初め舞台写真は歌舞伎屋本舗のホームページで販売が開始されましたので是非お買い求めください。
IMG_20211128_0001.jpgのサムネール画像

最後の演目の幕切れです。「宵赤坂俄廓景色」俄獅子をアレンジした演目で長三郎君が箒に見立てた隅切り銀杏の纏にまたがり宙乗りをし、バックがホグワーツに似たお城に変わります。お客様のボルテージも一段と上がり千穐楽のカーテンコールはスタンディングオベーションとなり座頭の勘九郎さんが挨拶をして大団円となりました。
亡くなった勘三郎さんと「狐狸狐狸ばなし」「人情噺文七元結」で第1回・2回と夫婦を演じたのが懐かしい思い出ですがやはり芸能の街赤坂での歌舞伎が一旦終わってしまうのは寂しい限りです。心から再開を願うばかりです。

そして1日の休みを挟み京都南座に入り南座顔見世興行に向け4日間の稽古で初日です。
14年ぶりに父の追善狂言として「曽根崎心中」のお初を努めます。父が1400回以上努めた役を継承する責任の重さを感じつつ連日試行錯誤しながら稽古に臨んでいるところです。
年末を飾るこの興行に多くの方がご来場下さることを心から願っています。
「曽根崎心中」の話はまた改めて。

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「赤坂歌舞伎」

2021年11月15日

久しぶりの赤坂歌舞伎に胸躍り毎日が楽しく舞台に立てる歓びに浸っている。
いや本当に楽しい。お客様が座席を空けずに座ってくださっている事がこんなにも素晴らしい事なのか。コロナで世の中が一変しライブの演劇は一気に危機に陥った。大向こうの声が聞こえなくなってもうすぐ2年が経つ。お客様はどんどん離れていきもう戻ってきてくださらないのではという不安に駆られる。

しかし、今月の赤坂歌舞伎は楽しい。
この喜びはどこから来るのだろうか。
抽象的な言い方だが亡くなった勘三郎のお兄さんの魂がまだまだ残っている気がする。
今月の一座は中村座やコクーンで時を長く共に過ごした面々に勘太郎・長三郎が加わり、大道具さんも一緒だ。楽しくないわけがない。
そして演目は二度目になるが新作歌舞伎「廓噺山名屋浦里」。皆の力で作り上げる面白さ。こちらが楽しければお客様も楽しいのではと勝手に思うのが役者の悪い癖かもしれない。
まあ、こちらが楽しくなかったらお客様は楽しくないのは間違い無いだろう。
今月も歌舞伎座の3部制と国立劇場と三箇所で歌舞伎公演が行われているが、お客様は何を基準に足を運んで下さるのだろう。大向こうもなく50%の座席しか座れない中。歌舞伎だから観てくださるのだろうか。もちろんそれもあると思う。しかし何よりも舞台の上の役者の責任が多くを占めているのだろう。
歌舞伎役者は演出家の目も持っている。今回2回目の上演の「廓噺山名屋浦里」も勘九郎・七之助・私それに亀蔵さんそして虎之介も、皆で知恵を出し合い演目を作り上げていく楽しさ。今回もかなりの部分前回と細かく変わっている。前回出演していた駿河太郎さんが見に来てくれて「これは中村屋の古典になる」と感想を言ってくれた。嬉しい限りである。
コロナ禍で厳しい条件下の中舞台に立ってきて久し振りに嬉しい言葉を聞いた気がする。
歌舞伎が元の姿に戻るために政府が許可してるのだから一日も早い100%の客席使用率に戻り大向こうをどうにか方法を考え復活させ、本来あるべき姿に戻すように松竹株式会社に願うばかりだ。他の劇場の舞台を見に行くと隙間なくお客様が座っていることに羨望の眼差しを送る事の辛さ。今月の赤坂ACTシアターは26日まで公演中です。
是非、見にいらして下さい。

「廓噺山名屋浦里」

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左は勘九郎さん右は虎之介

「宵赤坂俄廓景色(俄獅子)」


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右は虎之介

写真提供 :松竹株式会社

この「廓噺山名屋浦里」は鶴瓶さんの新作落語の歌舞伎化ですが原案はタモリさんです。
そのお2人が揃って見に来て下さいました。偶然その日いらして下さった大竹しのぶさんも含めて終演後に楽屋外で記念撮影。ありがとうございました。

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「頰被り」

2021年10月26日

国立劇場10月公演が千穐楽を迎えました。

ご来場の皆様誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
8月の二役そして今月と立役が続いていますが、今月の「伊勢音頭」の今田万次郎は上方の典型的な和事の役でしっかりとその空気感をお見せできたのではないかと思っています。

その中でも頰被りをする事が毎日楽しく「頰被りなかに日本一の顔」と川柳で詠まれた曽祖父初代鴈治郎を思いつつ頰被りをしていました。
人目を偲んで歩く意味を持っていますが、その中に色気が醸し出されなくてはならないと思っています。これは床山さんにアシストしてもらいながら自分で結んでいきます。
顎の下のかける部分や、眉毛をどのくらい見せるかなど役者それぞれの個性が出るものです。

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こんな感じで頰被りをしていきます。

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