中村扇雀の公式ブログ

「「関西・歌舞伎を愛する会 第二十九回 七月大歌舞伎」」

2021年7月18日

7月3日に2年振りに松竹座で関西・歌舞伎を愛する会の公演が初日を迎え1年半ぶりに松竹座の舞台に立てたのは本当に本当に感無量です。
コロナ禍で恒例の船乗り込みもなく劇場も花道の横4列縦全て空席で、その他も虫食い状態の客席で大向うなし続いていますが、歌舞伎公演を再開できた事に意義があると思っています。
ただ、大阪での再開を心から望んでらして出演予定だった秀太郎のお兄さんが逝去され、そのお姿に舞台上でお目にかかれないとは思ってもいませんでしたの、残念でなりません。
改めてご冥福をお祈りいたします。

その楽しみにしていた初日2日前に兄の鴈治郎が濃厚接触者認定の可能性があるので稽古を休むと連絡が入りました。稽古は6/30.7/1.2の3日間しか予定されておらず、その2日目の7/1の稽古は伊勢音頭のお鹿を千寿さんそして、新口村は忠兵衛と孫右衛門の部分は全て中止で万歳、才造の部分だけの抜き稽古となりました。
急遽PCRを受け直し結果を夜まで待って下さいとの指示が出ました。
しかし濃厚接触者の認定を受けると陰性でも14日間の隔離待機となる為休演をしなくてはいけません。楽屋内では代役の話が持ち上がり、仁左衛門のお兄さんがあんたがやったらええやんとおっしゃていて、私自身も芝居は熟知していますし、身内のことで周囲にご迷惑をかけたくない気持ちもあり、梅川は壱太郎と思ったのです。松竹の制作の方ともすぐに話し合い濃厚接触者の認定となった時はその方向で動くことが決まりました。果たしてその晩の21時過ぎに決定の連絡が入り、初日前日の7月2日の舞台稽古一回で初日を迎えることになりました。
こうしてコロナの影響でで思わぬ展開となり、久しぶりの忠兵衛と初役の孫右衛門の2役勤めることとなったのです。

さて、舞台の話に移りますがまず昼の部「伊勢音頭恋寝刃」万野のことについて。

この役は祖父の二代目鴈治郎が素晴らしかったと多くの方がおっしやっていて私もお手本にしようと思っていました。しかし数ある映像資料を調べても劇場の映像が残っていませんでした。そうなるとなんとしても手に入れたくなり自分の記憶に中にNHKのスタジオ撮りで父が福岡貢を勤めた時の万野が祖父であった記憶が蘇り、問い合わせをしたところありがたいことに過去の「芸能百選」の資料が手に入りました。祖父が手を回してくれたかのように。そこには今回多くの方「歌右衛門さん・芝翫さん・徳三郎さん・玉三郎さん・福助さん」の万野を拝見していたのですが、皆さんそれぞれ独自の色をお持ちでしたが祖父の万野はそこに仲居の万野その人が座っています。うまく言えないのですが演じているというよりその人がいると説明したら良いのでしょうか。
その映像からいくつかのヒントを得ることができました。
特に仲居であって女将さんではない。変にねちねちせずサラッとしている。もしかしたら貢に岡惚れしている。うちわの使い方。間合い。等々
団扇を皆さん役者絵の派手なものを使われますが、他の仲居と同じ音頭で使うものを使用する。前掛けも他の仲居さんと同じ赤にする。これは映像は違ったのですが、祖父の弟子だった寿治郎が教えてくれました。ほかに貢に向かい「どうなとし、どうなとし、とうなと、しいな。」を最後「どうなと、しいな」と「お」を入れています。そこは踏襲しています。とにかく岩次・北六からはおそらく多くの祝儀をもらい貢をはめることに腐心することが眼目です。お客様から憎まれれば憎まれるほど貢が立ちます。そういう役回りだと思っています。初日が開いて日を追うごとに楽しくなってくる役ですが幸四郎さんファンから憎まれれば憎まれるほど役のやりがいを感じる役で初役ですが、道の先に祖父が見えたような気がしています。

仲居 万野

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写真:松竹

「新口村」
今回は孫右衛門・忠兵衛・梅川の3役を同じ劇場で同じ月に務めるという珍しいケースとなってしまいました。

梅川は父の相手役としては最後の役でこの役もさわりと呼ばれる部分は役者さんによって動きが違っています。ということは完成品がないということでそれが芝居の面白さなのでしょう。今回も非常に細かい部分で変えているところはいくつもあります。また、義太夫狂言ですので竹本さんとの連携が最も重要になってきます。そこで特にポイントは心。歌右衛門のおじさんがいつも仰っていた「おなか」「はら」役の気持ちです。演奏者の心も演者と同じ心にならなくてはいけません。義太夫狂言は明らかに音楽劇ですからその間合い・強弱・リズムが噛み合わなくてはいけません。節が伸びるのも好きではありませんし、故竹本住大夫師匠のお稽古でも特に息を積むことを指導され父もその部分を特に重視していました。

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写真:松竹

忠兵衛は2度目ですが父の忠兵衛を思い出しつつ、昭和57年の祖父の最後の忠兵衛の舞台も見直し務めました。故郷に来た哀愁が出せればと思っています。

久しぶりに頰被りをしましたが曽祖父の初代鴈治郎が「頰被りなかに日本一の顔」と謳われたように我が家にとってとても大事な姿です。床山さんに髷の上の部分でピンで留めてもらい左右を順番に捻り左の頬で自分で結びます。顎の下に少しかけるのが案外むづかしくセリフを喋ると外れそうになるくらいの位置なのです。これをすると治兵衛がどうしても演りたくなるのはDNAなのでしょう。

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写真:松竹

孫右衛門は今回ほぼ自分自身で作りました。心の動きの流れを時系列でリアルに追うことに重点を置き役を作っていきました。忠兵衛が罪を犯して逃亡していることを知り家への帰路見ず知らずの女性がやけに親切にしてくれ、それが忠兵衛の相手と気づき陰で忠兵衛が聞いていることを前提に胸中を吐露していきます。縁を切り養子に出したが実子への愛情が溢れ出る述懐です。そして親子の対面・別れへと繋がっていく悲劇のど真ん中にいる初老の男。忠兵衛と梅川も悲劇の中心にいますが、僕は封印切りからのこの二人は悲劇には違いないが二人にとっては二人だけの世界になれたハッピーエンドの側面も感じるべきだと。つい最近本当に久しぶりに東京宝塚劇場で「ロミオとジュリエット」星組公演を見てきたのですが、二人の悲劇が死後のダンスでハッピーエンドに見えてくる感覚を近松門左衛門の作品の中に見い出してもいいのかなとも考えています。

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写真:松竹

初日から9日間「忠兵衛・孫右衛門」13日から6日間「梅川」という変則公演となった今月も今日が千穐楽となりました。
兄の鴈治郎も13日から無事に復帰し安堵しています。

通常よりは短く各部2本の作品で大向うもなく、飲食も制限していただく中、お客様にはご迷惑をかけましたが、幕が開いた喜びを共有できたことに感謝しています。

ご来場の皆様御礼申し上げます。

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「またしてもゴルフでビッグニュース」

2021年6月 7日

もちろん世界にはスポーツ以外にも大切なNEWSは沢山あります。
スポーツの中でも山県選手の100mの日本新記録更新や、内村選手の事、大阪なおみ選手の事、大谷選手の快進撃etc

でも笹生優花選手の全米女子オープン優勝はゴルフをやっていた私のにとってはビッグニュースに間違いありません。松山英樹選手に続いての快挙は心から感動しました。

中継中は笹生選手の横にはフィリピンの国旗が掲載されオリンピックもフィリピン代表で出場と報道されていますが、国籍よりも彼女のプレイは見てる人々に感動を与えてくれたことを第一に素直に喜びたいと思う。
周囲の人の支えがあったから優勝できたとインタビューで話していましたが、ご本人の口からその言葉出るということは本当にご家族やスタッフの支えは大きかったと思いますが、プレーをして戦ったのは彼女自身です。何よりも本人の努力の結果がメジャー制覇につながったのは明白だと思います。見ていた全ての人に大きな大きな勇気を与えてくれたのは間違いない。スポーツの感動をまた目の当たりにした。心からおめでとうございます。
今日は歌舞伎界に新しくできた休演日で、ゴルフネットワークで録画したものを改めてじっくり見直しました。
スポーツの感動は筋書きのないドラマですから心に響きます。一緒に応援し(プレーオフが旗岡選手との戦いとなり非常に複雑な気持ちにはなりましたが)結果を共有する喜び。
自分自身を鍛え、特に個人スポーツは孤独に耐え、戦う姿は美しい。

スポーツすなわち勝負には勝敗がついてきます。敬意を持って勝者も敗者も迎えることが見る者の喜びであり、誇りであるべきでしょう。

プレーオフを闘った2人に最大の拍手を送ります。

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「「文七元結」本日初日」

2021年6月 2日

国立劇場歌舞伎鑑賞教室6月公演
本日初日開きました。

学生の皆さん初めての歌舞伎でこの人情噺をお見せして、隈取とか見得をきるとか、豪華絢爛な舞台をイメージして劇場に来て下さっていたら失望してしまうかも知れませんが、歌舞伎にはこんなジャンルもあるという事を知ってもらういい機会になればと思っています。

長屋のおばちゃんが出てきていきなり夫婦喧嘩ですから、客席はクスリともせず最初は静まりかえっています。しかし芝居が進むにつれてそのドラマに引きづり込まれていくのか、劇場な方はが寝ている子もいなく見てくれていましたよと報告して下さったので、少しほっとしています。

勿論、半強制的に課外授業として連れてこられるわけですから興味のない人も大勢いると思います。しかし、劇場に足を運んでライブの舞台を観る経験そのものが有意義なことなんでしょう。普段行く機会の少ない劇場に足を踏み入れて、今日各家庭に戻って家で話題にしてくれるのでしょうか?今はYouTubeもあり情報は溢れているので今日興味を持ってくれたらそこを入り口に検索してくれる事でしょう。
歌舞伎はもっともっといろんなジャンルがあって色んな演目があってとフォローしたくなります。

この公演の役目は歌舞伎という日本独自に発展した演劇に触れて知ってもらうことですから観劇を入り口に歌舞伎に少しでも親近感を覚えて興味を持ってくれたらなと思っています。

学生の皆さんだけでなく日曜日は一般の方がご覧になれる公演です。
勘三郎のお兄さんと何度となく演じシネマ歌舞伎にもなったお兼の役を、松緑さんとはじめての夫婦役で楽しんでいます。
是非見に来て欲しい演目ですので社会人の方も劇場でお待ちしています。


また既報の通り明日の夜

6月3日(木)、イープラス有料視聴チケット制のライブ・ストリーミング・サービス「Streaming+(ストリーミングプラス)尾上松緑による紀尾井町夜話特別編「紀尾井町家話(きおいちょうやわ) 第三十八夜」に出演します。

https://www.kabuki-bito.jp/news/6811/

この公演のことも含めての会話になると思いますのでこちらもぜひご覧下さい!

お待ちしてます!

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「紀尾井町家話へ初出演 6月3日(木)20:00~配信」

2021年5月29日


今日から6月国立劇場歌舞伎鑑賞教室「人情噺文七元結」の稽古が始まります。

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稽古期間4日間の中で初めて夫婦役を務める松緑さんと長年連れ添った夫婦を作り上げていきます。
この"お兼"の役は亡くなった勘三論のお兄さんと何度となく務め、山田洋次監督の演出でシネマ歌舞伎にもなった私にとっては馴染みの深い演目です。
落語の人情話を歌舞伎化した作品で落語には出せない視覚の部分で歌舞伎ならではの舞台を作っていこうと思っています。

歌舞伎鑑賞教室の公演は一般の方は日曜日にご覧いただくことになっていますが
「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」という18時開演の公演が11日(金)と18日(金)に上演されます。
初めて歌舞伎を観られる方にはうってつけの演目ですので歌舞伎未経験の方に声がけしてコロナで疲弊している気持ちを払拭して下さい。

その共演する松緑さんが続けているネット配信飲み会

「紀尾井町家話」2021年6月3日(木)20:00~配信

にゲストとして初めて出演します。普段は共演機会の少ない松緑さんですが、それだけに新鮮な話が飛び出すと思います。コロナ禍で対面での会話ではなく人生初のZOOMで飲み会となるのでどうなるか楽しみです。

ネット環境のテストをしたのですが、自宅で1人で飲んで楽しいのかなという不安はあります。逆に癖になるか今から楽しみです。

https://www.kabuki-bito.jp/news/6811/

初日の次の日ですのでレアな会話が飛び出すと思いますのでこちらも是非ご覧下さい!

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「秀太郎兄さん」

2021年5月28日

歌舞伎では親戚でなくとも先輩のことを叔父さん、兄さんと呼ぶ慣習がある。
相手によつて親しみを込めて言う場合と、敬意を持って言う場合との違いがあるが秀太郎のお兄さんは私にとっては両方だった。
歌舞伎に関する知識はまさに国宝であり敬意を持ってお兄さんと呼ばせて頂いていた。
特に上方の歌舞伎を熟知してらっしゃり、江戸との違いも細かく記憶してらっしやった。
教えて下さる時も、これはこうだからこうしなさいではなく、ご自身のご存知のことを伝授して下さり、やりよかったらそうしなさいと言った教え方をして下さった。無論そこには先輩の息子ということもあり少し遠慮がちにおっしゃることもお兄さんのお人柄だったと思う。

3年前の3月歌舞伎座の「国性爺合戦」でご一緒した時に「ひろちゃん(私の本名)しんどいのよ息が」とおっしゃってらしたけれどもしっかり母渚を縄で縛られながら務められたお姿が目に浮かんで来ます。
いつも笑顔でいらして長男の虎之介のことも気にかけて下さっていてお人柄に憧れていました。

封印切のおえんで私が梅川でご一緒した時も舞台上でおえんさんの梅川に対する優しさがご自身の優しさにも被って、忠兵衛を務めていてもお兄さんのおえんさんの優しさが悲劇を浮き立たせて下さいました。
思い出はつきませんが、去年の顔見世の千穐楽に舞台にお出になられた時にご挨拶に行きたかったのですが、コロナで楽屋の行き来が禁止されお目にかかれなかったのが心残りでなりません。

愛ちゃん(愛之助さん)を養子に迎えられて、ご自身の上方歌舞伎への愛情を継承する役者さんを作られたことは大きな功績の一つだったのではないでしょうか。

今までの多くの教えに感謝し心よりご冥福をお祈りし哀悼の意を捧げます。

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「松山英樹選手マスターズチャンピオンおめでとう!!」

2021年4月 4日

都内の満開の桜もすっかり散り「まん延防止等重点措置」なるものが新たに宣言される中。
コロナ禍で気が滅入っている中。

全ての日本人ゴルファーの夢を松山英樹選手が現実にしてくれました。
ゴルファーだけでなく全ての日本人にとっても素晴らしいNEWSに違いありません。
私も18歳からゴルフを始め現在はプレーの回数は減りましたが、学生時代ゴルフ部に所属しゴルフというスポーツを生涯愛し続ける一人として、心から嬉しくおめでとう!!やったー!!と画面に向かい声を上げました。優勝決定後放送で解説の中島常幸さんが涙声になっていましたが、こちらも感動で早朝から涙ぐんでいました。

スポーツで死闘を繰り広げた後の勝利の感動は筋書きのないドラマとして最上級の感動を与えてくれます。素晴らしい。人生の目標を達成できた松山選手が後輩たちのゴルファーにとってゴルファーとしての、いや人としての目標になることは間違いなく、年長の私も心から敬意を抱きました。徹夜でTVに釘付けになり素晴らしい瞬間を共有できた事に感謝してます。

ゴルフやスポーツに縁のない方には伝わりにくいかもしれませんが、今日の優勝は歴史に名を残すことは間違いありません。
常人には理解できない程の物凄い量のトレレーニングと練習を積んだことでしょう。表彰式の後にチーム松山としてスタッフと写真に収まっていましたが、一人だけで勝ち取ったのではないという彼の雰囲気が素敵だった。同じ方向を向いている仲間がいることは人生の中での最高の財産だと思う。
それは彼の人柄もあるのだろう。素晴らしいことです。


私自身は、先月の千穐楽から日を空けず3日から4月大歌舞伎が歌舞伎座で幕を開けています。
ご存知とは思いますが、3月公演のオンデマンド放送並びに歌舞伎屋本舗のホームページで番付やブロマイド販売もネット上で公開されています。劇場にお越し頂けなかった皆様はこちらでご覧下さい。

歌舞伎オンデマンド

https://www.kabuki-bito.jp/news/6335/


4月歌舞伎座も引き続き客席は50%の使用率で大向うは禁止の措置は続いています。
コロナいつ迄続くのか楽屋でも役者同士の挨拶もできず、楽屋への入室は家族も禁止でお花も禁止がもう1年です。
楽屋口で検温、消毒そして楽屋の廊下もはこんな感じで仕切られています。

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本当にコロナ感染に対しては神経を使っています。

感染者の数が毎日発表されますが、年代別より細かい地域を地図で示すことはできないのだろうかといつも思っています。確認された場所を知らせて貰えれば注意の仕方も変わってくる気がするのは間違いなのだろうか。
この辺は気をつけようとかなると思うのだけど、どうなのだろう。もっと重点的にピンポイントで狭い範囲で集中的に感染防止はできないのだろうか。風評被害とかでダメなのだろうか。早く収束させるにはただマスクや消毒、三密回避と言われても、街を歩いていても、地下鉄に乗っていても、お店に入ってもソーシャルディスタンスはほとんど無視されている。
やはりマスクを外しての飛沫感染が原因だからマスクをする習慣のある日本では爆発的に広がらないのだろうか。
感染した人が経路をわかっている人はこういう状況で感染したと具体的にもっと伝えたらそれを回避するようになるのではないか。飲食店を一律時短にするやり方は策がなさすぎる気がしてならない。

歌舞伎座も幕見席を現在使っていないのでその前にアクリルパーテーションを立てて、大向うの方にはPCR検査や抗原検査をしてもらって大向うだけでも再開できないか制作に希望を出しているのだが、良い返事が全く返ってこない。感染病の専門家から許可が出ないのだろうか。舞台で大声でマスクなしでセリフを言っているのに、、、満席にできない分せめて大向うだけでも復活できないのだろうか。客席と舞台の一体感には大向うは欠かせない。歌舞伎らしさを取り戻したい。

今月は久しぶりに同年代の芝翫さんと共演で初役の「絵本太功記」真柴久吉を努めている。
亡くなった先代辰之助のお兄さんの久吉がなぜか強く目に残っている。
お兄さんが久吉を務めた時父が操を務めていたのでよく見ていこともあるのだけれど、お兄さんのイメージが残っている。言い方がうまくないが久吉がそこに出てきた。
役の大きさが出なくてはいけない役だが、技術や考えてできるものではなく年輪とかが必要になってくるのだろう。還暦になったがなかなかその久吉としての大きさを出すことが難しい。

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写真:歌舞伎座

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「3.11」

2021年3月11日

3月歌舞伎座公演も客席稼働50%上限・大向う禁止・演奏者マスク着用などの条件で引き続き3部制での上演となっています。
そして迎えた3.11。今日は歌舞伎座は昨年から新設された休演日に当たり公演はお休みです。
東日本の震災の日を休みに当てたのは偶然か意図的かは分かりませんが、改めて犠牲者の方々へ追悼を国民の一人として捧げます。
TVでは当日の映像が繰り返し流され、自然災害の恐怖、原発の事故も改めて記憶を甦らします。被災した当事者でない私はその実体験をもとにしての言葉は発しられません。皆さんの感じた絶望と喪失感は当事者しか理解できないと思っています。頑張ってくださいなんて簡単に言えるレベルの話ではないのでしょう。
絶望の中から生きていくという強靭な精神力で復興に向けて歩み出されている皆さんに、生きる希望を感じていただくのが政治家の第一の仕事ではないでしょうか。
そして私たちは機会があれば日常の中での皆さんの心の癒しとなることが仕事です。
震災後に巡業で東北で公演をさせて頂きましたが、日常を忘れ少しでも心の癒しのお手伝いができたのでしょうか。計り知れませんが、何よりも真摯に舞台を務めること。それに尽きるのではないでしょうか。
再開される明日からの舞台、大袈裟なようですが、どんな役でも舞台で真摯に演じることが私の生きる価値だと再確認しました。

今月の舞台から
「猿若江戸の初櫓」奉行板倉勝重

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「ナレーション「勝者の条件」」

2021年2月12日

今日はゴルフネットワーク「勝者の条件」のナレーション収録でした。

画面の秒数を見ながら原稿を読むのですが、ゴルフを学生の頃やっていたのでプロの言葉でゴルフの解説をしている番組内容はとても参考になり、アマチュアにはためになる番組ですしとても興味深い内容です。
収録された内容を見ながら歌舞伎もげ劇評意外にこんな役者の解説があっても良いのか等と考えながら原稿を読んでいます。
先輩たちは多くの芸談集を残していますので、それに準じたものを残していくのも役者として勤めなのかもしれません。

この番組は毎週金曜日22時放送ですから今晩ですが、CSのチャンネルですので、契約している方しかご覧になれませんので申し訳ありません。


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「日々是好日」

2021年2月 3日

1月の歌舞伎座初春大歌舞伎も一度の休演もなく千穐楽を迎えられ一安心です。

しかし、非常事態宣言が出た影響もあると思いますがまだまだお客様の出足は鈍くご来場くださった皆様には十分ご満足頂けたかは不安の残るところです。
大向うだけでも再開出来たらと思うのですがそれもままならないのが現状ですが、緊急事態宣言の中ご来場くださった皆様本当にありがとうございました。

久しぶりの歌舞伎座出演で大道具さんから夕霧が控えているバックの中心を知らせる白いテープに嬉しいコメントもらいました。浩(ひろ)ちゃんは私の本名浩(ひろ)太郎くるみんなの呼び名です。毎日これを見てから舞台に出てました。ありがとう!

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ご存知だと思いますが、歌舞伎座の舞台が歌舞伎美人の歌舞伎オンデマンドMIRAILからネット配信されています。
ご来場いただけなかった方には是非こちらをご覧下さい。

https://mirail.video/title/4810040

ブロマイドの通販も歌舞伎座のサイトから購入できますので是非ご利用下さい。

https://www.kabuki-za.com/shop/products/list.php?category_id=38

2月はお休みですのでまた昨年のようにウォーキングやジム(昨年と違い今年はジムはオープンしています)通い中心の生活が1ヶ月続きます。
緊急事態宣言の延長が決まり歌舞伎座の開演時間を10時30分に繰り上げという非常手段が3月公演まで続くのでしょうか。全体の五割の客席での公演が続いてますが、演じる側は満席のお客様の前に立っている時と同じモチベーションをキープしていかなくてはなりません。
無観客も昨年経験しましたが、映像の撮影と思うように気持ちが切り替えます。
けれども私たち演劇は生の舞台を目の前で見ていただいて初めてその本領が発揮できるものだと思いますので、葛藤は続きます。

2月1日せ曽祖父初代中村鴈治郎の命日です。
一度は会ってみたかった人物の筆頭です。昭和10年に亡くなっているので昨年亡くなった父も3歳の時ですので殆ど記憶に無かったみたいです。
DNAを受け継ぐ一人としては会話をしてみたい。新しいことが好きで芝居のことばかり考えていた人のようですが、絵の才能は玄人跣で竹内栖鳳が楽屋に来て教えていたというのだからそのレベルは相当のものです。役者は書画に長けていたり、俳句が読めたり、物が書けたり芝居以外に秀でたものを持っているのが当たり前だったのでしょう。
それがまた舞台に活きてきたのでしょう。時代が違うとはいえ真似しなくてはいけない気がします。思うだけではダメなんですが、、

以前にも伝えましたが南座の2階客席廊下に初代中村鴈治郎の壁掛けの胸像がかかっています。南座に入ると第一にそこに行き触れてきます。上手側なのですが、南座の舞台に立っているといつも2階のその位置から監視されている気がしてならないんです。

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曽祖父が手掛けて最近上演されていない演目の数多くあるので追々話していこうと思っています。

その2月1日発売の家庭画報3月号に父の追悼記事が掲載されていますので手にとってご覧いただき父を思い出して頂けたら嬉しいです。

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2月2日が節分。立春がずれたのでそうなったようですが、豆まきしましたか?
ユーハイムで鬼のケーキがあったので予約して買いに行きました。
何か憎めない可愛いケーキでこれ来年からも恵方巻と一緒に習慣にしようかなと思える可愛さです。クリスマスケーキならぬ節分ケーキ。

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恵方巻はいつから全国的になったのでしょう。子供の頃は母方の祖母が手作りの太巻きをくれて黙って食べいました。関西出身ですから関西の風習だったのでしょうか。
街で今のように太巻きをどこでも売っていた記憶はありませんが50年以上前から僕自身は続けて来ています。何故太巻きなんでしょう?特に疑問も持たず子供の頃からその年の恵方を向いて無言で食べていました。
新宿伊勢丹の地下へ買いに行ったのですが、あまりの種類の多さにびっくり。
インド風や台風やカツを巻いたものと進化というのかちょっと驚きました。
定番の巻寿司を購入して帰ったのですが変わり種もいつかは、、、

今日もウォーキングへ

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「阪神・淡路大震災」

2021年1月17日

1995年1月17日は扇雀襲名興行のスタート大阪中座での公演中でした。
5時46分、当日は心斎橋にあるホテルの上層階に宿泊していたのでビルが折れるのではないかと言う程の揺れを体験しました。自然災害は突如として降りかかります。被災された方々の苦しみは共有することは出来ませんが、舞台を通して心のの癒しになれることを願っています。
あれから26年。
この日が来ると扇雀襲名からの年月を改めて思い起こし、長かったのか短かったのか、還暦を迎えその後に経験した事が役者の人生に生きてきているのか。時間を無駄にせず生きて行こう。そんな思いです。

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