中村扇雀の公式ブログ

「プライベート」記事一覧

「ご冥福をお祈り申し上げます」

2018年4月29日

竹本住大夫師匠の逝去を知り心から哀悼 の意を表します

ご生前に義太夫のお稽古をして頂いたことは私の生涯の宝です
玉手御前を教えて頂きたかったのが叶わす残念でなりません
「あんたはんは東京の生まれやさかいなまりがしんどいな。がんばんなはれ。」
のお言葉を胸に義太夫狂言を大切にしていきたいと思っています

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「祖父の命日」

2018年4月15日

4月13日は昭和58年に亡くなった祖父2代目鴈治郎の命日です。
35年の月日が流れました。

10日に始まったコクーン歌舞伎の稽古が台本の進捗の都合で休みとなったので、まだ観れていなかった「リメンバーミー」を観るためオープンしたての日比谷ミッドタウンに足を運んできました。
地下鉄の駅とも直結しているので人の数は多いのですが銀座SIXのオープンの時程ではありません。ゆっくり見て回ったわけではありませんが、飲食店に力を入れている印象です。

「リメンバーミー」は今年のアカデミー賞の長編アニメの受賞作ですのでディズニー作品という事もあって楽しみにしていました。
祖父の命日に観ることになったのも何かの縁でしょう。
まさに自分の祖先とのDNAの繋がりの物語で、涙腺を刺激される方は多いのではないでしょうか。映画館の中ではすすり泣く方もいらっしゃり、亡くなった身内が脳裏に浮かび命日だからという訳ではないのですが同じ仕事に就いている事に改めて感謝し嬉しい気持ちになる後味の良い映画で期待通りでした。映画に不可欠な音楽も心地よく、ディズニー映画のお客様を楽しませる力は安定しているので見逃せません。

映画館の客席が本編開始とともに暗くなる瞬間が大好きです。スーと違う世界に引き込まれていく感触。魔法にかかった瞬間です。
今回も必需品のポップコーンと共に約2時間の夢の世界へ誘われて来ました。

祖父の命日に祖父をそして祖母や身近で亡くなった皆んなを思い出しながら帰路につき、素敵な作品に出会えて自分なりに供養ができた良い日となりました。

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「観劇1週間」

2018年4月 8日

4月2日上七軒「北野をどり」
3日宮川町「京をどり」
5日松竹座「ワンピース」
6日御園座「廓文章 吉田屋」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

コクーン歌舞伎の台本が上がってこないのでこの時間を利用して色々観てきました。
客席に座るのは楽しいですね。そして客席に座らないとお客様の気持もわからないなとつくづく感じます。
ただ歌舞伎を観に行くと役者の感覚というか劇評家の感覚というか演出家の感覚というか楽しむ上にいろんなことを感じながら観てしまいます。

御園座の「廓文章 吉田屋」は甥の壱太郎が夕霧で出演していること、そして玩辞楼十二曲の一つであり私にとって家の芸でもあるのでどうしても新幸四郎さんがどのように作り上げているか必ず観たいと思っていました。
玩辞楼十二曲では常磐津での上演となりますが関東の演出は清元での上演となります。
やはりその違いは大きく、観た後の最初の感想は比較するものではないなと言う気持ちでした。
伊左衛門の人物像の作り方も違い、また上方の空気感は清元では出づらいように思います。間のとり方、台詞の粘り方、体のこなし等大きな違いがあります。

私自身は、今後伊左衛門を演じる時に清元での上演はおそらく機会がないと思いますのでとてもいい経験でした。改めて自身の「廓文章 吉田屋」を作る時に大事にしなくてはいけないポイントも見つかり芝居を観ることの重要性を再認識し次第です。

前後しますが「北野をどり」と「京をどり」は4月の公演に出ていると決して観られないので嬉しい限りです。
芸妓さんたちは踊り・長唄・鳴物と普段から常に稽古に励んでいます。その成果を見せるときでもありこちらも楽しみにしていました。前半は舞踊劇で後半は舞踊の構成はどの花街も大抵同じです。
上七軒は今年は動物が出てきて狐と狸の争いに天神さまが出てきて丸く収める筋で作が斎藤雅文さんだったのには驚きでした。新派の演出家で私の「恐怖時代」も演出してもらった方なのでいろんな場所で仕事してるんだなとへんな感心をしてしまいました。
楽しく拝見してました。巧拙よりも演者も観客も理屈抜きで楽しむ事が最も必用なことなのではないでしょうか。開演前にお茶席でお茶を頂きしっかり楽しんできました。

宮川町の「京をどり」は初見なので有名な宮川音頭が何より楽しみでした。
大人数でのテンポの良い群舞、その派手さは見事なもので一見の価値は有ります。
それと同年輩のふく葉さんの踊り、素敵でした。地唄舞を川口流家元故川口秀子さんと吉村流家元故吉村雄輝さんにお稽古をして頂いた経験から正月の松竹座で金屏風だけの舞台面で燭台を立てて地唄舞を舞ってみたいと常々思っていたので、ふく葉さんの舞台に触発されました。是非演ってみたいですね。芸を積み重ねてきた素晴らしさを堪能しました。

「ワンピース」ついに観れました!
Dの配役で猿之助さんがシャンクスで尾上右近君のルフィ、ハンコックの回です。
正直、ワンピース世代ではないのでキャラクターに対する思い入れは決して大きいとは言えないのですが、舞台は楽しかった。お客様の盛り上がりも凄くタンバリンを持って立ち上がっての反応はゆずの曲もノリの良い素敵な曲でさながらコンサート会場でした。
スーバー歌舞伎という命名は以前から的を得ているなと思っていましたがまさにスーバーだったと思います。役者も生き生きしていて客席に十分その熱意は伝わっていました。
先日の「東海道四谷怪談」も、、、いのうえ歌舞伎の劇団☆新感線も花組芝居も滝沢歌舞伎も、もとネタは歌舞伎ですから我々歌舞伎の可能性の広さに改めて気付かされます。

これも以前から思っていたことですが、シェイクスピアもTシャツとGパンで演じることもあるわけですから、歌舞伎座で洋服の古典が不可能ではないのかもしれません。
などと終演後ミナミの行きつけの店で夢想の中に浸っていました。

最後に「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
皆さんは映画1人で見る派ですか、それとも複数で見る派ですか。
私は圧倒的に1人で見る機会が多い側です。塩味ポップコーンと共に。
年間を通して自宅のケーブルTVやTSUTAYAやネットでかなりの数の作品を見ていると思います。
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」監督スティーブン・スピルバーグで出演メリルストリープとトム・ハンクスとみただけで絶対に見ようと決めていました。
期待を裏切られることはなかった。アカデミー賞の最優秀主演女優賞にまたノミネートされた演技は相変わらずリアリティに溢れ観客を引きつけてやまない。
ストーリーの運びや緊迫感、見た後の爽快感、ラストシーンの上手さ。
お薦めします。勿論、人それぞれ好みがありますが、私は大好きでした!

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「墓参」

2018年4月 1日

鎌倉霊園にある林家のお墓に墓参

桜満開の時期に来れたのは本当に久し振りで心が落ち着きます

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近況報告に時間が取れたら参ります
お墓は今自分が生きていることへの感謝の原点なので心落ち着きます

先祖は関西ですが祖父二代目鴈治郎は長男ではなかったのでこの鎌倉霊園に先祖の供養塔と林家の墓を両親が建てました

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お墓で役の報告とか次の役の報告とかしていると思ってもなかった役が浮かび演りたくなってくる事があるのですがそれも先祖からのDNAだと思っています

特に初代鴈治郎は新しいもの好きだったらしいので

今回もまだ演ったことがなく新しく演りたい役がいくつか浮かんできました

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「35周年ディズニーランド」

2018年3月30日

今年35周年を迎える東京ディズニーランド!

舞台と舞台の合間で必ず来てるディズニーリゾート。
35年間通い続けても色あせない素晴らしさは何なのでしょう。
どこがいいのと聞かれたら好きな食べ物を何故好きなのと聞かれるのと同じ答えで好みだからと答えてしまうと思うんです。
還暦を2年後に控えてますが変わらず好きです。

千穐楽を迎えると完全に一度頭の中から前日までの事を消去しようと努めます。
そうしないと次の演目が頭に入ってこないんです。

4月10日から5月のコクーン歌舞伎の稽古開始となり台本がまだできていないので台本が来るまでは完全な休暇となりました。
勿論、「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」の資料を集めたり準備は始めますが、近年の串田さんの演出はご本人の口から演出プランを聞かないと方向性がわからないのであまり多くの準備はしません。

通年でわずかの休暇なので有意義に活用と思っています。

そこでディズニーシーとランドに2日かけて行って来ました。
28日にシーへ
公開中の「リメンバー・ミー」のペイントがロストリバーデルタにあり
今年のアカデミー賞の長編アニメーション賞受賞作なので是非観たいと思っていたので1枚。
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ディズニーシーに行かれて夕食に迷ったらホテル・ミラコスタの中華シルクロードガーデンがお薦めです。
必ず行っています。

昼ごはんはネットで予約出来るリストランテ・ディ・カナレットで運河の横のテラスでイタリアン。
ちょっとした工夫でもファンとしては嬉しいものです。

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宿泊したホテルから夜明けのディズニーリゾート

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2日目はランドへ
ここでしか履かないVANSとDisneyのコラボシューズ
お気に入りです

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桜の咲いてる時期に来たのは久し振りで桜越しのシンデレラ城はも年に1週間くらいなので桜好きとしてはちょっと嬉しかった。

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そして月下のシンデレラ城

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移動はモノレールで
イースター特別バージョン

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2日間遊び尽くして帰ってきました。

歌舞伎の舞台を初めての方にディズニーに行くのと同じ気持ちで来てくださいと常々言っていますが、この楽しさと同様の楽しさを提供するのは並大抵ではありませんが、この満足感をお客様に味わって頂きたいとは願っています。
私の物差しですが。

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「赤坂歌舞伎「夢幻恋双紙」赤目の転生」

2017年4月22日

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「醍醐の花見」と「帯屋」の間で赤坂歌舞伎観てきました。

一言で言うとまた一つ新しい形の現代歌舞伎が生まれたなと言う思いでした。
映画を見終わった時のような感覚。
ダークファンタジー、と呼べるジャンルに足を踏み入れた気がします。

開演からお客様を引きつけ、集中させる脚本は無駄がなく状況説明も少なく会話劇の中にどっぷりつかってしまいました。
役者さんも皆蓬莱ワールドを理解し表現していたことが引き込まれる要素の一つでもあったと思います。

素晴らしい挑戦であり蓬莱さんという演劇人を歌舞伎界に引き入れた雅行(勘九郎)の功績は大きいと思います。二作目三作目が待たれますし機会があれば是非参加したいというのが本音です。

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「19歳」

2017年1月18日

昨日「足跡姫」のゲネプロを見て感動していた虎之介も1月8日で19歳になりました。
舞台に暫く出ていないので近況を。

誕生日前日1月7日、bills銀座にて

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「22年目の朝」

2017年1月18日

1月17日の朝を今年も迎えました。
阪神・淡路大震災から22年。
大阪中座での襲名披露公演中の震災。扇雀襲名から22年。
母親の故郷神戸は私にとっても身近な街です。
関係したすべての方々の思いは違うと思います。


扇雀という名前を大切に、そして無事に舞台に立てていることに感謝を改めて思い、
舞台、演劇を通して多くの方に喜びや感動を伝えることへの喜びを噛み締めています。


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「年末年始」

2017年1月 7日

12月30日に野田マップ「足跡姫」の稽古が終わり3日間の休暇となりました。
30日に稽古を終え、19時30分の東京発のぞみに飛び乗り一路新大阪へ。

いつもの崎陽軒。哲明さん(勘三郎さん)が大好きでした。
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31日の午前中はUSJに家族で行くのがこれも数年来の恒例になっていて、去年できていなかったフライングダイナソーに乗り大興奮。ハリー・ポッターの世界にひたり、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドで前進・後進で絶叫してきました。

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31日大晦日は父・坂田藤十郎の85歳の誕生日。兄一家と私一家と両親で祝うのが恒例になっていて、例年通り集合。
元旦は露天神(お初天神)で初詣。父のホテルでおせちを食べ夕食はリーガロイヤルの吉兆で会食。これも恒例になっていてます。
2日は松竹座の初日を客席から観劇。まさか初芝居を客席から見るとは夢にも思っていませんでしたがお客様の気持ちになれるいい経験でした。
芝翫襲名のお祝いを云い、楽屋にお年賀の挨拶をして周り生国魂神社境内の浄瑠璃神社をお詣りして3日間の休暇を終えました。
野田マップの稽古で疲れていたのですがこの正月前後の行事はリフレッシュの意味も含め大切にしています。いつものことがいつも通り出来ることもまた幸せの一つではないでしょうか。
3日の朝7時57分の新大阪発のぞみに乗り東京駅から野田マップの稽古場へ。
12時稽古開始。
今年の始動です。

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「「初」」

2017年1月 7日

新年を迎え「初」という字が浮かびました。
1月を初めて歌舞伎以外、野田マップ「足跡姫」の舞台に出演すること。
昭和42年(1967年)の初舞台から50年目
世阿弥の「初心不可忘」
初役に挑む。
今年は歌舞伎の舞台を初めて踏んでから50年の年です。
年々去来の花を心に今年もお客様の記憶に残る舞台を目指し日々過ごしていこうと思っています。
本年も宜しくお願いたします。

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