中村扇雀の公式ブログ

「プライベート」記事一覧

「またしてもゴルフでビッグニュース」

2021年6月 7日

もちろん世界にはスポーツ以外にも大切なNEWSは沢山あります。
スポーツの中でも山県選手の100mの日本新記録更新や、内村選手の事、大阪なおみ選手の事、大谷選手の快進撃etc

でも笹生優花選手の全米女子オープン優勝はゴルフをやっていた私のにとってはビッグニュースに間違いありません。松山英樹選手に続いての快挙は心から感動しました。

中継中は笹生選手の横にはフィリピンの国旗が掲載されオリンピックもフィリピン代表で出場と報道されていますが、国籍よりも彼女のプレイは見てる人々に感動を与えてくれたことを第一に素直に喜びたいと思う。
周囲の人の支えがあったから優勝できたとインタビューで話していましたが、ご本人の口からその言葉出るということは本当にご家族やスタッフの支えは大きかったと思いますが、プレーをして戦ったのは彼女自身です。何よりも本人の努力の結果がメジャー制覇につながったのは明白だと思います。見ていた全ての人に大きな大きな勇気を与えてくれたのは間違いない。スポーツの感動をまた目の当たりにした。心からおめでとうございます。
今日は歌舞伎界に新しくできた休演日で、ゴルフネットワークで録画したものを改めてじっくり見直しました。
スポーツの感動は筋書きのないドラマですから心に響きます。一緒に応援し(プレーオフが旗岡選手との戦いとなり非常に複雑な気持ちにはなりましたが)結果を共有する喜び。
自分自身を鍛え、特に個人スポーツは孤独に耐え、戦う姿は美しい。

スポーツすなわち勝負には勝敗がついてきます。敬意を持って勝者も敗者も迎えることが見る者の喜びであり、誇りであるべきでしょう。

プレーオフを闘った2人に最大の拍手を送ります。

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「秀太郎兄さん」

2021年5月28日

歌舞伎では親戚でなくとも先輩のことを叔父さん、兄さんと呼ぶ慣習がある。
相手によつて親しみを込めて言う場合と、敬意を持って言う場合との違いがあるが秀太郎のお兄さんは私にとっては両方だった。
歌舞伎に関する知識はまさに国宝であり敬意を持ってお兄さんと呼ばせて頂いていた。
特に上方の歌舞伎を熟知してらっしゃり、江戸との違いも細かく記憶してらっしやった。
教えて下さる時も、これはこうだからこうしなさいではなく、ご自身のご存知のことを伝授して下さり、やりよかったらそうしなさいと言った教え方をして下さった。無論そこには先輩の息子ということもあり少し遠慮がちにおっしゃることもお兄さんのお人柄だったと思う。

3年前の3月歌舞伎座の「国性爺合戦」でご一緒した時に「ひろちゃん(私の本名)しんどいのよ息が」とおっしゃってらしたけれどもしっかり母渚を縄で縛られながら務められたお姿が目に浮かんで来ます。
いつも笑顔でいらして長男の虎之介のことも気にかけて下さっていてお人柄に憧れていました。

封印切のおえんで私が梅川でご一緒した時も舞台上でおえんさんの梅川に対する優しさがご自身の優しさにも被って、忠兵衛を務めていてもお兄さんのおえんさんの優しさが悲劇を浮き立たせて下さいました。
思い出はつきませんが、去年の顔見世の千穐楽に舞台にお出になられた時にご挨拶に行きたかったのですが、コロナで楽屋の行き来が禁止されお目にかかれなかったのが心残りでなりません。

愛ちゃん(愛之助さん)を養子に迎えられて、ご自身の上方歌舞伎への愛情を継承する役者さんを作られたことは大きな功績の一つだったのではないでしょうか。

今までの多くの教えに感謝し心よりご冥福をお祈りし哀悼の意を捧げます。

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「3.11」

2021年3月11日

3月歌舞伎座公演も客席稼働50%上限・大向う禁止・演奏者マスク着用などの条件で引き続き3部制での上演となっています。
そして迎えた3.11。今日は歌舞伎座は昨年から新設された休演日に当たり公演はお休みです。
東日本の震災の日を休みに当てたのは偶然か意図的かは分かりませんが、改めて犠牲者の方々へ追悼を国民の一人として捧げます。
TVでは当日の映像が繰り返し流され、自然災害の恐怖、原発の事故も改めて記憶を甦らします。被災した当事者でない私はその実体験をもとにしての言葉は発しられません。皆さんの感じた絶望と喪失感は当事者しか理解できないと思っています。頑張ってくださいなんて簡単に言えるレベルの話ではないのでしょう。
絶望の中から生きていくという強靭な精神力で復興に向けて歩み出されている皆さんに、生きる希望を感じていただくのが政治家の第一の仕事ではないでしょうか。
そして私たちは機会があれば日常の中での皆さんの心の癒しとなることが仕事です。
震災後に巡業で東北で公演をさせて頂きましたが、日常を忘れ少しでも心の癒しのお手伝いができたのでしょうか。計り知れませんが、何よりも真摯に舞台を務めること。それに尽きるのではないでしょうか。
再開される明日からの舞台、大袈裟なようですが、どんな役でも舞台で真摯に演じることが私の生きる価値だと再確認しました。

今月の舞台から
「猿若江戸の初櫓」奉行板倉勝重

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「ナレーション「勝者の条件」」

2021年2月12日

今日はゴルフネットワーク「勝者の条件」のナレーション収録でした。

画面の秒数を見ながら原稿を読むのですが、ゴルフを学生の頃やっていたのでプロの言葉でゴルフの解説をしている番組内容はとても参考になり、アマチュアにはためになる番組ですしとても興味深い内容です。
収録された内容を見ながら歌舞伎もげ劇評意外にこんな役者の解説があっても良いのか等と考えながら原稿を読んでいます。
先輩たちは多くの芸談集を残していますので、それに準じたものを残していくのも役者として勤めなのかもしれません。

この番組は毎週金曜日22時放送ですから今晩ですが、CSのチャンネルですので、契約している方しかご覧になれませんので申し訳ありません。


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「阪神・淡路大震災」

2021年1月17日

1995年1月17日は扇雀襲名興行のスタート大阪中座での公演中でした。
5時46分、当日は心斎橋にあるホテルの上層階に宿泊していたのでビルが折れるのではないかと言う程の揺れを体験しました。自然災害は突如として降りかかります。被災された方々の苦しみは共有することは出来ませんが、舞台を通して心のの癒しになれることを願っています。
あれから26年。
この日が来ると扇雀襲名からの年月を改めて思い起こし、長かったのか短かったのか、還暦を迎えその後に経験した事が役者の人生に生きてきているのか。時間を無駄にせず生きて行こう。そんな思いです。

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「「THE BEST LIVE 祭響 DRUM TAO」」

2021年1月13日

12日は昨年から歌舞伎公演にもようやく設けられ休演日の第一回目。
去年までの25日間休まず働き続ける事が当たり前の日々は過去のこととなり、今ではよく続いて来たなと我ながら感心してしまいます。ありがたい休日です。コロナ禍で精神的にも疲弊している今は特に必要かもしれません。
その休日を利用しいつもより長めの時間をジムで過ごし、19時から兼ねてから念願だった「THE BEST LIVE 祭響 DRUM TAO」公演をオーチャードホールで観劇。
衣装をデザインしたコシノジュンコさんの紹介でDRUM TAOを知り数年前から見たかったのですが、本拠地は大分で東京公演もなかなか時間が合わずやっとその圧巻のパフォーマンスに触れることができました。
90分休憩なしの演奏はプロ集団の魂の叫びに触れることができ至福の時間を堪能しました。
演奏以外にも肉体を使った数々のパフォーマンスも素敵でした。扇に長い布をつけてサラシのように使っていたのは歌舞伎でも使えるなと役者は欲深い気持ちになってくるものです。
ラスベガスでも通用する内容だったと感じました。
常時大分のTAOの丘という屋外ででパフォーマンスをしているそうですが、屋内での公演用iシルクドソレイユのような様々な演出も可能性があると感じてカーテンコールの演奏を聴いていました。
そのカーテンコールは録画、写真撮影ありにしてるのもとてもお客様に親切で皆さんの気持ちが伝わり良いサービスです。
しかし劇場は1席おきで50%以下の収容率は寂しい限りでカーテンコールも声も出せない状態は演者からすると寂しいかぎりです。その上時短要請の今、終演後は公演について飲みながら語ることもできず、その時間のためにも改めてコロナ収束の為の個々の努力の必要性を実感しつつ帰路に。

昨日の公演が配信ライブになるとのことですので情報を掲載します。
興味のある方は是非ご覧下さい!

https://eplus.jp/tao-orchard/

公演は残り今日と明日です。

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「1月8日誕生日」

2021年1月 8日

今日は幸四郎君と長男虎之介の誕生日です。

ちなみに関係ありませんがエルビスプレスリーと小泉純一郎元総理も今日が誕生日。

EXILEのGENERATIONSに所属してる玲於君も誕生日が一緒で虎之介が友達のようです。

僕も同じ誕生日の友人がいるのでなんか運命共同体のような親近感を覚えるんです。
年に一回の誕生日はどの年代でも特別な日かも知れません。
自分の年齢によって感じ方はかなり違ってくるのでしょう。でも自分が生を受けたことを感謝する日には違い有りません。感謝というかそれを実感する日でありたいと思います。

人それぞれその人だけのストーリーがあるはずで、当事者は他でもなく自分自身一人です。
役者は舞台で自分以外の人間の人生に入り込んで行くわけですから、物凄い創造力(想像力)を必要としてきます。一つのセリフに無限の言い方がありその中から一つをチョイスして発するセリフには発した者の責任が伴ってきます。

虎之介の誕生日なのに堅苦しい理屈っぽいことを食後に考え思いにふけっていました。
その時間がつまらなかったり楽しかったり。コロナで時間の使い方が変わり、普段より考えること(妄想も含め)に時間が多く費やされてる気がします。
その中身は年齢と共に変わっていき今では父の旅立ちを経験しいつか来る旅立ちに向かって最低限しておきたいことなど考えたりします。
どちらにせよ睡眠時間は相変わらず短い日々です。

先が見えない不安は皆さん同じだと思いますが、ここまで長引くと楽観的な性格の私でも良い方向に思いが向かなくなってきます。
政治家の皆さん、マスコミの皆さん。そこがポイントだと思います。

ところで、虎之介が歌舞伎以外でも可愛がってもらっているNIGO®︎さんとこんな仕事もしています。

好きな気持ちが高じて人生の中で深く関わること。
この気持ちは大切です。

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「四十九日法要」

2020年12月31日

昨日12月30日に父の四十九日法要を青山妙円寺さんにおいて家族と一門で執り行いました。

そして「妙藝院殿藤久日宏大居士」という法号を父に授与して頂きました。

歌舞伎座の舞台稽古も29日で終わり今年を父の法要で締めくくる事となり、コロナで揺れた激動の一年が終わろうとして居ます。

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改めて父に賜りました数多のご厚情、ご声援に心より御礼申し上げます。

今年の漢字一字を「旅」としましたがこれで父も旅立ちの準備が整いました。

先日還暦を迎えた私自身、世阿弥の初心不可忘の言葉を改めて思い起こし、新しいスタートと思っています。

本年も一年ありがとうございました。

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「還暦」

2020年12月23日

12月19日に還暦を迎えました。

シニア入りです。孫がいてもおかしくない年齢です。事実同級生には孫のいる友人はすでに大勢います。
誕生日というものは毎年来るわけで60回と回を重ねてくるとありがたみも薄れてくると思うのです、が還暦は別でした。干支が一回りしての再スタート。
還暦の赤は赤ちゃんに帰るや、魔除の赤などの由来があるそうで赤い物を送られることが古来から慣習化されているようです。

コロナ禍ということもあり人の集まりには細心の注意を要しますが、還暦はお祝いをして頂くのではなく自祝するものと以前聞いた事があり、友人を招いて振る舞うことが良いとされているらしいのです。その慣例に倣い知人を招いて自らの再スタートを自祝しました。

ケーキも今年の顔見世の役"おとく"をあしらった物、和菓子で定紋を象った物、お寿司でできたデコレーションなどいただき、感謝の言葉しかありません。


今年は顔見世が19日千穐楽とコロナの為に短縮され、当日は一部に出演のあと東京に戻るので前日の18日に会を開くことに決めその時点で、12月19日生まれの友人2人も参加可能ということで、同じ誕生日を3人で祝う楽しい会となり、当日お決まりの赤のチャンチャンコが用意されていて、それをまとい赤ちゃんに戻るがごとくリスタートの儀式を友人に囲まれ挙行しました。

7歳離れていますがインテリアデザイナーの森田恭通さん(右)と一回りしたのDEAN & DELUCAの横川正紀さん(左)皆12月19日生まれの仲間です。

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そして菊正宗が大好きな私にとって最高のプレゼント、株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY代表取締役の中田英寿さんと菊正宗酒造の嘉納次郎右衛門さん(左)から中田さんの発案で還暦祝いのデザインされた樽酒四合瓶をサプライズでプレゼントされこんな嬉しい事はありません。
HIDEこと中田英寿さんとは長いお付き合いでヒデ、ヒロちゃんと呼び合うなかで平成中村座や各劇場にタイミングが合えば見に来てくれ食事をしに行く友人です。嘉納さんは僕の菊正好きからご縁が出来て、彼の結婚式で祝舞を踊った仲です。

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自身も何か赤いものをと思いiphoneのカバーを赤を購入。

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現代では還暦はまだ通過点に過ぎなくなって来ている気がします。
特に歌舞伎役者は舞台の積み重ねが財産となり、舞台にその成果が年齢と共に現れてきます。父も鴈治郎襲名は58歳でした。それから30年もの舞台人生を送り旅立ちました。

コロナ禍、公演そのものが自粛され一公演に一演目出演が続く今、これを受け入れることから始めなくてはならず、製作費削減やリモートでの様々な発信など制約の中、気持ちだけはしっかり持ち、身体を作り自分自身を律する生活の中から、新しい事も赤ちゃんが知識をスポンジで吸い取る如く吸収していくようにとはいかないと思うけれど、赤ちゃん帰りした還暦で自分を見つめ直す作業に追われています。

映画ワンダーウーマンを見に行くのに、ネットでチケットの券種を選ぶ時シニア60歳以上¥1.200をクリックして嬉しいやら悲しいやら複雑な心境であったことは間違いありません。


なおテキスト、画像等は個人の肖像権もありますので無断転載を固くお断りいたします。

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「「旅」」

2020年12月19日

本日12月19日例年より一足早い京都顔見世興行の千穐楽をコロナによる休演日もなく無事に迎えました。
年末に1月興行の稽古はありますが、お客様の前での仕事納めとなります。

今年はコロナの影響直撃で数えるほどしか舞台に立てず、務めた役の数も僅かでしたが、私自身は何とか健康を維持し努めることができました。

大向うもなく、客席も間引き、演出も変え、公演時間を短縮し、山台にのる演奏者は黒の布で顔を覆い、会話を抑制して頂き、食堂や物販の楽しみも減らして頂きもう数え切れない程の制約の中での上演にご来場頂いたことへ心から感謝申し上げます。

元の状態に戻るにはどれだけの時間が必要なのか全く予見できないことのもどかしさは、ストレスとなって溜まっていることは間違いありません。平常心を保つことの難しさは並大抵ではありませんが、社会全体がそうなっているので受け入れるしかありません。

そんな中でも今年もご来場くださった皆様に、改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

先日、今年の漢字「密」が発表されました。
私なりに今年の漢字を考えたところ

「旅」

という言葉が浮かんできました。

11月12日10時42分

父が旅立ちました。
そして今年は旅が全くできませんでした。
歌舞伎興行も12月の南座で旅の公演が再開しました。
そして12月19日に還暦を迎え、父が亡くなった事と60歳を迎えた事で新たな旅がスタートした思いです。

旅をすることで見聞を広め多くの新しい出会いがあり一段一段成長し、人生といいう長い旅を自分で引いて行くレールの上をひた走っているのでしょう。

長い旅を終えた父から孫の虎之介が入れ替わるように顔見世に初出演し、まねきの看板がその変化を映し出していました。

まだ旅の途中ですが大きな駅に今立ち止まり次に乗り込む列車を決めている最中です。
その終着点で悔いのない旅を続けて行きたい。

父の死を迎え新たに力が湧く思いです。

今月の「吃又」のおとくは新たな旅の第一歩でしたが、前回お得を演じた後に又平を経験してからのおとくでしたので、又平の心の変化をより汲み取れるのではと思っていました。
けれども又平の創り方が違うとそうも言ってられません。夫婦愛を全面に出そうと思っていましたが、兄の又平の創り方ですとどうしても母性愛の強いおとくになっていたと思います。それも一つの作品としてのあり方です。
東京の歌舞伎座でも吃又が同時上演されていたので双方ご覧になった方はその違いを目の当たりにしたと思います。
またその役者によって変わるところが、また歌舞伎の持っている大きな魅力の一つなんでしょう。

本当に以前の日々に戻ることを願って還暦誕生日当日に、今年最後の千穐楽を迎えました。

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