中村扇雀の公式ブログ

「フェルメール」

2011年5月24日

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渋谷東急Bunkamura ザ・ミュージアム

フェルメール<<地理学者>>とオランダ・フランドル絵画展
シュテーデル美術館所蔵

5/22が最終日でしたので見てきました。

すごい人です。上野のパンダ館に来たようでびっくりしました。

広いとは言えないミュージアムの中は老若男女幅の広い客層で埋め尽くされ、ゆっくりと絵画を楽しむ環境とは残念ながら程遠いものでした。
オランダの絵画にあまりふれた機会がなくイタリアの絵がとても好きでとくにカラヴァッジョのファンである僕には、全体としていささか物足りない感じがしました。

ただ眼目のフェルメール<<地理学者>>はたしかに一点浮き出ていました。色、影、光のバランスが特徴だとの解説ですが、部屋の空間の温度というか空気感というかその瞬間に見る者を持っていく力は素晴らしいと感じました。
一瞬の時間を表している中に時間経過を感じる絵が好きなんです。

ただ混雑の中二重三重に重なるお客様の肩越しに覗くだけだったのが少々残念でした。

美術館に行くと気に入った場所を何度も往復するのですが、今回は一度で終わってしまいました。

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コメント

美術館 しばらく行っていません・・。私も結構気に入ったものがあると何度も戻ってみたりしてしまいます。
毎年 熱海に行くのですが、そこのMOA美術館も好きです。静かにゆったりとみれます。
以前にちょうど、お能の方(お名前忘れてしまいましたが)が、ビデオ用にお写真を撮っていらして、しばらくみさせていただいちゃいましたよ。

北山さん

僕も旅行など行くと好んで美術館や博物館に足を運びます。
特に外国の場合などは事前に所蔵品を調べてから行くようにしています。
美術館にいるとあっという間に時間が過ぎてしまうので事前にお目当ての作品を下調べすることにしていますが、思ってもいないお気に入りの作品に巡りあうと物凄く特した気分になり者ですね。

フェルメール展、終わってしまったのですね
先日、伺った時は、震災の影響で、閉館時間が早まっていて見られず、そのうち、と思っておりましたが。
日本の美術館の混雑ぶり、確かに残念です。
海外と比較して日本は、、というのは、あまり好まないのですが、こと美術館に関しては、日本はまだまだ、と思います。狭いところに、人が集中して、混雑し、話し声がうるさく、ゆっくり鑑賞できない、、天井が低いですし。
ロンドンに長年住んでいた関係で、ロンドンのナショナル・ギャラリーは大好きです。広々として、入場料は無料(今、緊縮財政で変更になったでしょうか)、学校の美術の教科書で見た傑作がいたるところに並んでいます。
休日に、好きな絵だけを見て、後は、館内のコーヒーショップでゆっくりお茶、が至福の時間でした。
海外に行かれて、美術館博物館巡りをされる扇雀様のお気持ちよくわかります。
フェルメール展は終了とのことですので、本日休日の私は、レンブラントと写楽のハシゴでもしてみます、〆は東劇のシネマ落語、、盛りだくさん過ぎて、途中で挫折して、お蕎麦屋で玉子焼きと日本酒に行ってるかもしれません。私事で失礼いたしました。

みゅうさん

海外公演の時は開演時間が19時以降がほとんどなので昼の間は徒歩やバス、地下鉄等で歩きまわり美術館に入り浸ってます。ウィンドーショッピングもしますがとにかく歩きまわっています。

前回のベルリン公演のときにはベルリン国立美術館に大好きなカラヴァッジョの「アモルの勝利」が常設され、お客様も少なくロープもガラスもないので毎日のように会いに行っていました。
するとある日となりのベルリン・フィルの建物から煙が出ていて数十台の消防車が出動し大騒ぎになっていたので、携帯で慌てて写真をとり日本の小沢征悦さん(友達なんです)に「お父さん(小澤征爾さん)にすぐ知らせて。」とメールしたことがありました。幸いぼやで済んだのでしたが、知らせたところでどうなるわけでもなく、慌てた自分が後で恥ずかしくなりましたが、楽しい思い出です。

話がそれましたが、あとみゅうさん蕎麦お好きなんですね。
玉子焼きや板わさ、鳥焼き等々蕎麦屋さんは肴の宝庫ですよね。
日本酒は僕は必ず常温のコップ酒で銘柄は「菊正宗」が一番のお気に入りです。
というか菊正宗しか飲まないぐらい好きです。

又話がそれました。楽しんできてください。

週末に「写楽」いくつもりです。

ベルリン・フィルの建物の火災、ぼやで終わって良かったですね。ラ・フェニーチェのように全焼していたら、扇雀様が撮影されたお写真は、その建物の貴重な最期の姿をとどめることになっていたかもしれません。
週末にいらっしゃる「写楽」の御感想、ぜひブログでお伺いしたいものです。
歌舞伎好きの私にとっては、江戸時代にタイムスリップしてしまう、まさにワンダーランドでした。
小説を読んでいて、その世界にワープしてしまう不思議な感じを、博物館で味わったのは初めてでした。もっと、歌舞伎の演目をたくさん知っていたら、さらに楽しみが何倍にも膨れ上がっていただろう、と思いました。江戸時代は、今と狂言のタイトルも違うのですね。内容を読んで、「新口村」だ!とわかった時のその嬉しさ。クイズで正解した気分でした。
レンブラントも見て、その後寄ったお蕎麦屋さんで、菊正宗樽酒冷酒を初めていただきまして、、、
後で、扇雀様が菊正宗一筋ということを知り、大変びっくりしました。オーク樽の香りの白ワインが好きなせいか、樽酒の香りにくらくらっと目まいがするほど気に入りまして、今度は、常温をコップ酒で、、、うーむ、これは女性にはちょっとハードルが高いかもしれません。

みゅうさん

写楽の感想掲載しました。
日本酒チャレンジしてみて下さい。
菊正宗の「樽酒」は絶品です。
塩を舐めながらでも美味しいですよ。

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