中村扇雀の公式ブログ

「7月の衣装」

2013年5月27日

7月大阪松竹座公演のスチール写真の様子をUPしましたが、その時の衣装は少し古くなっているもので、箇所によっては色焼けを起こしていました。
その為衣装の方の勧めもあり本公演迄に新規で染めましょうということになりました。

色見本の分厚い本の中から着物の地色を一色選びます。
裾の柄は杜若(かきつばた)の文字が外題に入っているとおり季節感と言葉合わせも含めて"杜若"に致します。
その地色ですが、私の好きな写りのいい色と役柄の雰囲気から探していきます。
今回は"お納戸"と呼ばれる青系統の色を選びました。写真の左上の本の星形で囲まれている色の下から二段目の左です。

P5250034.jpg

三冊の本が置いてありますが、非常に分厚く数百の色見本が載っていますので色を選ぶのも大変なのですが、改めて日本の色の多さには驚かされます。

こうして選んだ衣装に袖を通して役に命を吹き込むのが今から楽しみです。

コメント(12)トラックバック(0)

コメント

お衣装作りの色見本など見せていただけるとは貴重です。
こうやって選んだ衣装を見ることができるのも、
ファンとしてはたまりません。
7月のチケット、こちらのページで予約させていただきました。
夜の部しか観れないのですが、ちょうどこのお衣装のお役。
今から楽しみです!
その前に紅葉狩りもあって、しあわせです。

写真撮影のお写真素敵すぎです。

衣装の色を選ぶのも大変な作業なんですね。
7月の舞台がさらに楽しみになりました。

歌舞伎の魅力のひとつに衣装、かつら、簪の美しさがあります。同じ役でも着物の特に地色が俳優さんでびにょうに違っていることは気が付いていましたが、こうしてプロセスを見せてくださる扇雀さんのお人柄が嬉しいですね。歌舞伎ファンにとって。これからも色々教えてください。6月紅葉狩りチケットとれました。また今から楽しみです。

じゅんこさん

ありがとうございす。6月・7月お待ちしています。そう夜の部の衣装なんです。可能であれば7月の昼の部の坊主っぷりも観ていただきたいのですが・・・。

くらりさん

恐れいります。初役の写真はまだ実際に役を演じていないので難しい部分があります。写真は内面が出ますので何とか作って行きました。舞台でお待ちしています。

ひろみさん

ありがとうございます。やはり衣装や鬘や小道具、勿論大道具も元になる絵の段階から役者は意見を言います。演出家を兼ねているわけですね。今回の紅葉狩も最初の絵が深山の感じが出ていなかったので周りの山を少し高くして貰いました。このように専門家集団の知恵を絞って舞台は出来上がっていきます。楽しみにして下さい。

昨日、しょうまは千秋楽をむかえ、無事に一ヶ月がんばりました。七月松竹座は、子役があるみたいなので出演出来るように頑張ります!

しょうまははさん

お疲れ様でした。7月会えるの楽しみにしています。

7月は新しいお衣装なのですね!ポスター撮りのお写真も素敵な色と柄だなと思いました。青は焼ける色だから衣装の管理も大変ですね。昔、着物屋に勤めていたので色見本帳が懐かしいです♪眺めるのが大好きでした。
7月、夜の部を観に行くことになりましたのでとっても楽しみにしております(^^)

色にもたくさん種類があるんですね。驚きました。お納戸という色も初めて知りました。
七月は昼と夜、申し込みました。六月の紅葉狩も楽しみにしています。日曜日が待ち遠しいです!

日野ひかりさん

7月は新規の衣装です。楽しみにしていて下さいね。

梅☆さん

そうなんです。日本の文化は本当に奥が深いんです。色の微妙で繊細な表現は料理や和菓子の世界にも息づいているので他の文化圏の人たちも注目しているんですね。

コメントする

は必須項目です)

 サイト上には表示されません
   
 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://www.senjaku.com/cgi/mt4/mt-tb.cgi/405