中村扇雀の公式ブログ

「博多座 本日千穐楽」

2011年3月26日

2011年03月09日16時23分11秒.pdf045.jpgのサムネール画像2011年03月09日16時23分11秒.pdf005.jpgのサムネール画像       撮影 コマーシャル・フォト・ケイズ

本日、無事に千穐楽を迎えることができました。
ご観劇、ご後援下さった方々また博多座関係者の方々スタッフのみなさん
この場を借りて心から御礼申し上げます。

哲明(ノリアキ)さん(勘三郎さんの本名)の休演や3月11日の大震災と通常の公演とは条件の異なることが重なり、出演者一人一人の集中力がいつにも増して高かったような気がします。


「吉野山」
の静御前(写真左)は本興行では初めて勤めさせていただきました。
忠信は勤めた事がありますので両方の役を勤めると演目全体のバランスがつかめるような気がします。幸ちゃん(橋之助さんの本名)とは多くの演目で共演していますので、お互いに目線を合わせるところや足を踏む間とか打ち合わせなくできるのが安心です。
そして二人の主従の関係や共通の主人義経公の存在が、二人の間にしっかり存在しています。今後、他の劇場でも再度上演させて頂きたい演目です。

「夏祭浪花鑑」
今回で串田演出は何回目でしょうか?
劇場が変わり配役が変わっても串田さんの目指した団七を中心にしたそれぞれの登場人物の人物像が変わるものではありませんが、それぞれが何か再発見があるものです。

お梶の場合何カ所かあるのですが、特に団七の家を出たあとの徳兵衛とのやりとりが以前より優しい気持ちが強くなったかもしれません。市松の耳を塞ぐ時の手が以前は市松の後ろから塞いでいたのですが、今回の子役さんが顔を見上げてくれるので、正面から耳を塞ぎ台詞の途中で目が合う事があり、ここで気持ちの動きが以前と変わってきました。団七の苦悩ばかりだったのが、瞬間に子供の将来を考えるようになり新しい発見でした。

伝統は革新から生まれるという言葉があるそうですが、この変化が進歩につながればいいなと思っています。

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コメント

少し遅れましたが、
博多座千穐楽
おめでとうござました
お疲れ様でした

はじめて千穐楽で観劇しました
募金活動もお疲れ様でした
生”静御前”のお姿
お綺麗でした 
気軽に握手や記念撮影に応え
着物の重量を考えると大変でしたでしょう

カーテンコールの時に
楽しそうに記念撮影をされていましたね

客席を廻られてもみくちゃ状態でしたね

また博多座公演楽しみに待っています

扇雀さん今晩は。

博多座公演お疲れさまでした!!
久々に歌舞伎を観て、元気いっぱい貰いました*^^*凄く楽しかったです!!やっぱり歌舞伎はいいですね。

ちょっと大袈裟ですが、東日本が大変な今こそ、西日本が明るく元気に頑張っていかなきゃと思いました。被災地で頑張っている方へ少しでも力になれるよう、協力していきたいです。
4月公演も頑張ってください^^

およよさん
ありがとうございます
博多座の一ヶ月間充実していました
お客様の集中力が舞台にも伝わり私達もいつにもまして満足感が高かったと思います
カーテンコールの写真公開しますね

麻美さん
ありがとうございます
"やっぱり歌舞伎はいいですね"
の言葉に元気づけられました!
いい舞台を作る事を目指して日々積み重ねて行きます

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