中村扇雀の公式ブログ

「阪神大震災と扇雀襲名」

2016年1月18日

今年も1月17日を迎えました。

どの日にちも毎年重ねていくのは当たり前ですが、あの瞬間を扇雀襲名大阪公演中に経験したことは生涯記憶に深く刻まれています。
ニュースで震災から21年経ちましたとキャスターの方の口から告げられると自分の扇雀の歴史も同じ年を重ねたのだなと毎年改めて思い起こします。

今はなくなった道頓堀の中座で公演中でした。

宿泊のホテルが大きく大きく揺れ折れるのではと不安を感じた記憶は鮮明に残っています。
神戸へ訪れる機会も多く復興は進んでるようには感じられますがお一人おひとりの記憶には大きな傷跡が残っているのではないでしょうか。
今回のスキーバス事故も突然の悲劇が人生に振りかかることがある、ということを受け入れるにはあまりにも過酷過ぎます。

舞台の仕事が癒やしに繋がるかは判りませんが、劇場に来て頂いて心に幸せを感じて頂きたいと襲名以来常に思っています。

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コメント

昨年も確かそんなお話をこのブログで、。襲名中に、本当に晴天の霹靂だったでしょうが、在住者にも当日の思い出、ありますね、当時歌舞伎とは縁がなかったですが、中座からはそう遠くないところに住んでおりました。上方ルーツのお家で、一生引き摺る運命を感じられた事でしょうね。私も何故かお初天神の近くで働き始めてから、歌舞伎を見る運命がやってきました、お導き、怖いですねえ、笑。次は夜しか行けませんが、楽に良い席取りましたので、楽しみにしております。

tamさん

時間は止まること無く流れて行きます。しかし今を作っているのは過去ですのでその記憶を大切に前を向きたいと思っています。

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