中村扇雀の公式ブログ

「残り一桁に。」

2018年5月23日

残り9日、コクーン歌舞伎らしい仕上がりになった今回の「切られの与三」
お客様のとの距離が近く雰囲気は歌舞伎座とも違う一面があり、カーテンコールを連日していると歌舞伎座も通常カーテンコールがあっていいのかな等と感じています。

七之助さんの18日の誕生日にはカーテンコールの最後にハッピーバースデーをピアノのキョンさんに弾いてもらい劇場内、客席や舞台皆で合唱は歌舞伎座では観られな光景でした。

IMG_6880.jpg

お客様の反応も様々ですが、今迄出演をしたコクーン歌舞伎の中では1番運びがよくわかりやすく筋も入り組んでなく、休憩が10分と15分2回あり見やすいような気がしています。
休憩が長いと食堂などないコクーンでは休み疲れしてしまうこともあるかもしれません。
3幕に別れる構成もそれぞれの幕の持っている色が違うこともあり興味がそがれないと思います。新しいコクーン歌舞伎の作品が生まれたのではないでしようか。

このコクーン歌舞伎が将来古典に昇華するかどうかが作り手の課題、あるいは使命だと思います。歌舞伎の中に流れている古典の力を現代に融合させる場がコクーン歌舞伎なのではないでしようか。

残り日数が一桁になりましたが当日券もございます。

是非新作のコクーン歌舞伎に足をお運び下さい!

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コメント

コクーン歌舞伎は、第12弾の『盟三五大切』から観劇しています
そのたびに驚きと新しさを感じます


時に面白く
時に難解に


今回の『切られの与三』は、とても現代劇に近く感じます

扇雀さんも七之助さんも
立役をされておられる事で
とても柔らかい波動が客席に届いていました

本来、歌舞伎も出雲の阿国が始めた頃から
古典と現代を融合させて
その時代の手によって育っていったのではないかと思います

コクーン歌舞伎が第16弾まで続いたことは
もはや古典と言ってもいいくらい歴史のある公演

これからもずっとずっと続いていくことを願っています

そして
コクーン歌舞伎のDVD全集を出して欲しいな・・・なんて思っています

関西でも公演があれば・・・と
とても羨ましく思います

扇雀 さま

 先日始まったばかりと思っていたのに あっという間ですね。
 お誕生日の素敵な写真を載せて頂きありがとうございます。
 七之助さん嬉しそう、皆さんの仲の良さが分かる一枚ですね。
 歌舞伎座でもカーテンコールがあったらいいのに・・・と思います。
 観客として感動を頂いたお礼が出来る瞬間だと思っております。
 
 今週末は再度コクーンに伺う予定、進化が楽しみです♪
 1階前方席からの観劇なので今からワクワクしています。
 シネマ歌舞伎になったら嬉しいですね~!
 お体おいといくださいませ。
  
 また、ロシアでの歌舞伎公演 おめでとうございます。
 世界に広がる歌舞伎の世界 こちらも楽しみですね。

コクーン歌舞伎のそもそものコンセプトに沿った作品になってくれてうれしいですし、さらにそれをはるかに超えて心打たれました。
与三郎とお富のお話も歌舞伎で上演されるものよりずっと深く、二人の心情により添えた気がします。
良いとこ取りの普段の上演も良さはありますが、その背景やその後までこうして描かれるとずっと引き込まれます。

通常カーテンコールの習慣のない歌舞伎座でも本当に心から観客が感動して拍手が鳴りやまないときにはカーテンコールをしていただけているので、それでよいかな、と思っています。でも、そんな感動の公演が歌舞伎座で増えることも期待しています。

最後に、バースデーケーキを傾けて客席に見せてくださった扇雀さんのお心づかい、ありがとうございました。

先日2度目の観劇をいたしました。
1度目よりも、更にいろんなことを考えさせられて帰りの電車でうっかり泣いてしまうところでした。(観劇中はうっかりどころかハンカチが手放せません…)

与三郎の傷に、だんだん自分のキズを重ねてみてしまって・・・
それ以外でも江戸時代のお話しのようで現代の社会問題を言っているようで心が痛くなったり、これは歌舞伎じゃなくて現代劇?とも思ったのですが、お富さんの「わたしは自力じゃ走れない」という台詞は江戸の女性のセリフだなぁと思ったのでやっぱり歌舞伎、、コクーン歌舞伎ってこういうこと??
余計なことを考えすぎですね・・・要するにとっても面白かったということです!


与三郎さんは繊細で心優しい人なんだろうなぁ。
お富さんは自由で好き勝手やってるようにみえて実はとても不自由なのかもなぁ(今は女性だって自力で走れるもの!)
多左衛門さんは本を読んだときからこれは扇雀さんだ!と思ってました。
最後の場面、久次さんが出掛けに「お富」という呼び方が温かくていいなぁと思った直後にオソロシイことを言い出してえぇ?どういうこと?(←本で読んだ結末はすっかり忘れてました!)が、それも理由があってのことだとわかって、やっぱりあの「お富」が好きです。
思いつくままに書き連ねてしまいスミマセン。(まだまだ出てきます!)

松本公演も行ってみたいのですが(木ノ下歌舞伎もみてみたい!)いろいろ厳しいので今回は諦めて…でも後悔しないよう本日のお昼、もう一度観に行きます。

これまで 見初めと 源氏店を 見て 愚痴や 恨みを
言ってるだけの イメージ が 変わりました
知らない部分が わかり 良かったです

音楽も 合っていて 心地よく
心情や 状況を 表すと 共に
軽快なので 最後まで
気楽に 観れる 効果も あるかな と 感じました

与三郎は あの 薬を 使わない のは
何でかと 思いました
久次の 行動も お富と 与三郎を
助けたい 生きてほしいと 願う 人達の 情も
無駄に なる
後で 原作を 調べて 現代風に してあるのかな、と
考えてました

誰かが 犠牲に なるのは 嫌ですが
無条件に そんな 薬が あったら
どうでも 治せない 傷 私の場合 原因は 病ですが、自分なら
使うと 思う

与三郎は 単に 状況に ついていけないのかも?
因果からは 逃れられない

でも 意外な ほうが 面白く
コクーン らしい。
それが 最後の、場面を より 綺麗に 見せ
どうにも ならない 状態 なのに
清々しさ を 感じ ました

終演後 ロビーに 串田監督さんが いらして
感想と 、前回の 四谷怪談が 好きなこと
伝えたかった 昔の 御礼も 話せて
とても 嬉しかった です


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