中村扇雀の公式ブログ

「明けましておめでとうございます」

2016年1月 2日

大阪松竹座の初日が開きました。
今年も1年間宜しくお願い致します。
本日NHKEテレ19時から21時30分まで
「こいつぁ春から〜初芝居生中継」
初日の様子が流れます。
是非ご覧下さい!

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コメント

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
今夜の生中継楽しみにしています。

あけましておめでとうございます
また松竹座開幕おめでとうございます(*^^*)

2016年も色々な劇場に追っかけたいと思います笑
今年も様々なご活躍期待しております。まだまだ体調崩しやすい時期ですのでご自愛ください

扇雀さん
新年明けましておめでとうございますm(._.)m今年1年扇雀さんにとって素晴らしい1年になります様に願うと共にさらなるご活躍をお祈り申し上げます。本日1月2日大阪松竹座初日ですね。初日開幕心よりお祝い申し上げます。大阪松竹座観に行けれたらお伺いします。

今日の松竹座、初日の昼の部拝見しました。

以下、忌憚なく感想申し上げさせてもらいます。一切の遠慮なく申し上げますのでお気を悪くされたらお許しを。

『枕獅子』正直びっくりしました。まさかあれ程の舞を見られるとは、と。出の処から圧巻でした。限りなく完璧に近い舞というのは、これはわたくしの感覚に過ぎないのですが、観ているものに主語の喪失感をもたらします。この世界から主語がどんどん失われていって述語のみに感じられていくのです。時間的尺度感も失われていき、舞い手とその舞自体が、なにか真実性そのもののように感じるのです。

こういう感覚は実に特殊で、わたくしはクラシックバレエが大好きで吉田都を見るためにコベントガーデンに5回ほど行ったり、パリ在住時にはオペラガルニエやオペラバスチーユに何度もバレエを観に行ったり、ニューヨーク在住時にはまるでテレビを見るように週に5回ほどリンカーンセンターにニューヨークシティバレエを観に行ったりしたのですが、こういう感覚にまで至るのは極めて希なことなのです。この感覚は、前半の前半部分において終始持続しておりました。ちょうど、四季について踊り語る直前あたりまでです。

そういう超次元的世界から致しますと、その後の3/4は若干濃度が薄く感じました。いや、お気を悪くしないでください。あまりにも出からの1/4が素晴らし過ぎるのです。奇跡的に過ぎるのです。後の3/4の水準が終始であったとしてもわたくしは満足したでしょう。これは正直な気持ちです。ただ、あまりにも最初が凄すぎた。人間は欲深いもので、さすれば最初の1/4と同じ極限状態を最後の1/4も得たいと思うものです。

きっと要求が過ぎるのだと思います。でも、扇雀丈が悪いのです。ここまで期待させるのですから。

明日は夜の部だけの予定でしたが、もう一度すぐに見たいから明日は幕見の列に並んでみようと思います。ただ今日も随分列が長うございましたからお約束はできません。もし今日と同じ高音の掛け声が聞こえましたら、新年早々過分なる幸運を賜った一人の人間が此処にあったということなのでしょう。

初日のお忙しいなか、番付へのサインありがとうございました。わたくしの美人妻も扇雀丈の舞に感嘆至極にございました。

梅☆さん

初日開きました。今年も宜しくお願いいたします。

ささりさん

ありがとうございます。又々初日開きました!今月は初役3役頑張ります!今年も宜しくお願いいたします。

Namieさん

明けましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いいたします!
松竹座でお待ちしています。

パリっ子 さん

いつも貴重なご意見ありがとうございます。吉田都さんは面識がありますが素敵な方ですね。
さて舞踊は勿論立方に重き責任が有りますが、亡くなった富十郎のお兄さんはよく地方が7か8で私たちは3か2だよとおっしゃっていました。近年の歌舞伎役者では郡を抜いた踊りの名手の言葉ですので的を得ているのだと思います。ご指摘の四季を描く部分は「春は花見〜」の部分で始まりますが、昨日は長唄さんのノリが少し早かったことも有ります。そこに自分の間でゆっくり踊ることはできないものです。私たちはある意味演奏者に身を委ねています。粗い稽古で地方さんとの意思の疎通が取りにくいことは確かで今回の立三味線の勝七郎さんは初めてなので少し時間が掛かるかもしれません。また「枕獅子」も初演ですので1ヶ月の間で体に染み付いてくると思います。

というわけで、有り難いことに幕見が取れたので、昼から夜まで通しで全演目観てしまいました。

『枕獅子』ぐっと良くなっていたと思いますよ。四季語りのところも随分。これから今月何度か観させていただいて、何処まで高まっていくのか、何処まで述語的世界状態が続くのか、楽しみにしたいと思います。そして締めに向けての1/4も今日ぐらいのテンションの高まりが必要なのではないでしょうか。「女方のクルイだからそうそう破天荒にはなれない」と番付にありましたからその匙加減が難しいのでしょうが、観客は今日くらいのクレッシェンド感を求めています。事実、今日は観客の幕引き後の反応が昨日とは全く違っていました。口々に、「良かったねー」と皆唸りながらエスカレーターを降りて行きました。「~屋!!って、あれ何て言ってるの?」みたいな今日初めて歌舞伎を観にいらした方々も皆、「でも良かった~」と異口同音に溜息を漏らしていました。わたくしも、あの松羽目物独特のテンションの高まりが大好きです。

ところで今月の3役、全部初役ですって?嘘でしょう。お世辞など一切なく、全部絶品じゃないですか。

その中でも特に『桂川連理柵』のお絹、あれが初役は嘘です。あのクドキ。電流が走りました。まった、壱太郎も良かった。そして山城屋。本日わたくし、声掛け人生初の「日本一!!!」が出てしまいました。用意の品では全然なかったのですが、いまこそ遂に、と、地鳴りのような大向こうに乗せて確信をもって掛けました。完璧に填まっていたと信じています。とにかく帯屋は良かった。あれを成駒家本家筋三世代でいきなり見せたところに、上方歌舞伎の底力、成駒家の底力を見ました。そして山城屋の凄まじさを。

何度も言いますが、わずか数十年の時を生きる我々が同時期に邂逅するのは奇跡以外の何ものでもありません。そして多くの場合、過去が変えられないことはネガティブに捉えられます。でもわたくしは、過去などひとときたりとも変えたくはない。変えられない今日という一日があって良かった、と思う毎日を重ねていきたい。そう強く思う、本日でございました。

誠に、有り難うございました。

パリっ子さん

ありがとうございました。1日通しの芝居は疲れませんでしたか?11時開演の20時35分終演で9時間35分ですから。
番付の言葉は私の言葉では有りませんので気にはしていません。毛を振る回数は数えていませんが勿論長唄の三味線に合わせています。初役3役をこのスケジュールの中でこなすのは正直きついのですがお絹に関しては今迄の義太夫狂言の経験が物をいうのだと思います。芝浜も勘三郎のお兄さんとの文七元結の経験と中車さんとのぢいさんばあさんでの2度の夫婦役での信頼感が舞台に出ているものだと思われます。やはり藝は時間がかかるものなのです。私が長吉とお半を努めるとまた違ったものが生まれます。芝居の面白さはそこですね。

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