中村扇雀の公式ブログ

「頰被り」

2021年10月26日

国立劇場10月公演が千穐楽を迎えました。

ご来場の皆様誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
8月の二役そして今月と立役が続いていますが、今月の「伊勢音頭」の今田万次郎は上方の典型的な和事の役でしっかりとその空気感をお見せできたのではないかと思っています。

その中でも頰被りをする事が毎日楽しく「頰被りなかに日本一の顔」と川柳で詠まれた曽祖父初代鴈治郎を思いつつ頰被りをしていました。
人目を偲んで歩く意味を持っていますが、その中に色気が醸し出されなくてはならないと思っています。これは床山さんにアシストしてもらいながら自分で結んでいきます。
顎の下のかける部分や、眉毛をどのくらい見せるかなど役者それぞれの個性が出るものです。

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こんな感じで頰被りをしていきます。

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コメント

扇雀さん、こんばんは。
10月のご公演、お疲れ様でした。
なるほど、なるほど、頬被りの細かい所に皆さんの個性が出るのですね。
和事とはいえ、廓通いに夢中になっている万次郎さんは家老の息子なんですね。
「法界坊」(DVDを買いました)のお組さんは、女の私が見てもかわいいお嬢ちゃんに見えます。前にも投稿しました「文七元結」のお兼さんは、最高に面白いと思います。また、これはYouTubeで見たのですが、葛の葉も大好きです。
立役の扇雀さんも、もちろん好きです。
寒くなりますから、ご自愛の上、ご活躍くださいね。

扇雀さん、こんにちは。
あっという間に11月になりますね。
11月は赤坂大歌舞伎観劇に行かせて頂きます。
私もワクチンは2回接種が終わり特にきつい副反応もなくて一安心しています。
まだまだ油断は出来ないのでご自愛下さいね。

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