中村扇雀の公式ブログ

「納骨」

2021年10月29日

本日鎌倉霊園で父の納骨を致しました。
昨年11月12日に永眠し約一年自宅でこの時を待っていました。
コロナという非常事態で例を見ない長居を自宅でしてしまいましたが、やっと本人も落ち着いたと思います。

快晴の天気に恵まれ霊園からは滅多に見られない富士山が、澄んだ空気の向こうにくっきり現れ納骨という儀式にも関わらず、なぜか清々しい気持ちになり華やかだった父の人生を象徴しているようでした。

家族と一門に見守ら新たな安住の地に収まり、ありがとうの声が聞こえてくるようです。
本音はまだ入れんといて〜だと思いますが時の流れは戻らず止まらないものです。
いづれ止まってしまう自分の時間を大切に過ごさなければと改めて感じる納骨でした。

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コメント

扇雀さま
お父様の納骨だったのですね。
私も、去年の2月に亡くなった母の納骨を、今月やっと京都・妙心寺で済ませられました。
ブログに書かれていましたように、落ち着く所に落ち着くのが、亡くなった人にも残った者にも良いことなのだろうと思います。

富士山が、こんなに綺麗に見えるのですね。
香川・兵庫・岡山・愛媛の西日本暮らしなので、富士山は日常生活からかけ離れた所にあります。
改めて拝見すると、やはり日本の誇る山ですね。

扇雀さんは出ていらっしゃいませんが、鴈治郎さんが伊左衛門、藤十郎さんが夕霧を演じられたDVDを買いました。生の舞台を観る機会が少ない地方暮らしで、DVDで観るのがやっとです。
これには吉田屋女房おきさを秀太郎さんが演じていらして、これぞ上方!と感じ入りました。藤十郎さん秀太郎さんの晩年のお作品になりましたが、買って良かったです。
上方歌舞伎の偉大なお二人の芸や心意気を、皆さまで大切に受け継いでくださいますように。

澄み切った青空
美しい富士
藤十郎さまに相応しい自然が織りなす舞台だと思いました

扇雀さま
どうかお身体を大切に

お父様にふさわしい、素晴らしい富士山ですね!
お父様は「まだ入れんといて〜」かもしれませんが(思わず笑ってしまいました)、
お祖父様は「おいでや〜」と富士山と一緒に藤十郎さんを温かく迎え入れられているように感じました。

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