中村扇雀の公式ブログ

「楽しかった赤坂大歌舞伎そして京都顔見世」

2021年12月 2日

ACTシアターが来夏「ハリーポッター」専用劇場に衣替えする最後の舞台となった赤坂大歌舞伎が11月26日にコロナ陽性者もなく盛り上がった公演も無事千穐楽を迎え6回にわたる赤坂での歌舞伎が一旦幕を下ろしました。その間今回の公演を含め3度の公演に出演し、新しい歌舞伎ファンの方が増えたことに少しでも貢献できていたら嬉しい限りです。
公演が終了しているのでネタバレはもうないと思いますのでハリーポッターとコラボ?の写真です。
この写真を初め舞台写真は歌舞伎屋本舗のホームページで販売が開始されましたので是非お買い求めください。
IMG_20211128_0001.jpgのサムネール画像

最後の演目の幕切れです。「宵赤坂俄廓景色」俄獅子をアレンジした演目で長三郎君が箒に見立てた隅切り銀杏の纏にまたがり宙乗りをし、バックがホグワーツに似たお城に変わります。お客様のボルテージも一段と上がり千穐楽のカーテンコールはスタンディングオベーションとなり座頭の勘九郎さんが挨拶をして大団円となりました。
亡くなった勘三郎さんと「狐狸狐狸ばなし」「人情噺文七元結」で第1回・2回と夫婦を演じたのが懐かしい思い出ですがやはり芸能の街赤坂での歌舞伎が一旦終わってしまうのは寂しい限りです。心から再開を願うばかりです。

そして1日の休みを挟み京都南座に入り南座顔見世興行に向け4日間の稽古で初日です。
14年ぶりに父の追善狂言として「曽根崎心中」のお初を努めます。父が1400回以上努めた役を継承する責任の重さを感じつつ連日試行錯誤しながら稽古に臨んでいるところです。
年末を飾るこの興行に多くの方がご来場下さることを心から願っています。
「曽根崎心中」の話はまた改めて。

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コメント

ハリーポッターとコラボの赤坂歌舞伎の画像をありがとうございます
この場にいたら、飛び上がって喜ぶ自分を想像してしまいます

南座でお稽古が始まっているだろうなって思いながら
関西は急激に寒くなりました

先日の『徹子の部屋』を拝見して
益々、『曾根崎心中』が楽しみになりました
藤十郎さまと扇千景さまとの素敵なご夫婦のエピソード

ご家族のご様子など、とても楽しく拝見いたしました
もう、何度も見返しております

南座の顔見世
千穐楽まで無事に幕が下りますように
心よりお祈りしております

扇雀さんの「お初」に会いに参ります

昨日今日と二日間一部堪能してきました。
初見はどうしても見慣れた藤十郎さんのお初が目に浮かび、藤十郎さんのお初をもう生で観ることは叶わないという哀しさで胸が苦しくなりながら、扇雀さんなりのお初を目で追う事で一杯一杯でした。
2度目の今日は純粋に扇雀さんのお初に感情移入しながら、嬉しくなったり悲しくなったり…一喜一憂して拝見していました。
今日は生玉神社で、徳様の話を聞いて手を叩く場面
無邪気に喜ぶ藤十郎さんの演り方とは異なり、少しだけ嬉しい感情が溢れた印象で、年相応の乙女心が伝わりました

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