中村扇雀の公式ブログ

「試行錯誤中」

2011年12月19日

葛の葉の幕切れの照明を花道中心に明るくして客室場内は照明を上げない演出に戻しました。明るくしての花道の引込みが、子別れの気持ちとどうしても釣り合わず元に戻し、花道の光量を上げました。
演出が決まらず申し訳ない気持ちですが、千秋楽まであと一週間はこの演出で致します。

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コメント

扇雀さん。お誕生日&ブログ1周年おめでとうございます。
昨日、「葛の葉」拝見致しました。
最後のシーンは本当に切なくて、暗い場内でどっぷり雰囲気に浸ってしまいました。
乾燥した毎日ですので喉のケアに気を付けて千秋楽まで頑張ってください!!

nyanco3☆さん

ありがとうございます。そしてご来場もありがとうございます。
暗い照明の演出の方がやはり今回は合っていると思います。

葛の葉が大好きな私ですが
母が子を思う思いに、人も狐もないと本当に感じます

葛の葉自身も、疑いもなく自身が身を引くことや
保名が、葛の葉が狐だと分かってからも
変わらぬ思いでいることも
このお話に惹かれる理由です

恨みつらみがなく、ただただ、夫と子供を思う気持ち
命がけで、何が何でも守るんだと言う気持ちで
心を残して去っていく葛の葉狐の悲しさが感動を増幅させました

童子への眼差しや接し方が
本当に愛おしく、優しさに満ちているからこそ
子別れの大きな悲しみに涙がこぼれました

揚幕へ引っ込まれる葛の葉を見送りながら余韻に浸っていたいのですが
客電の明るさが、ブレーキになっておりました
今ではもう、叶いませんが
場内の照明を上げない演出でもう一度拝見したかったです

たまねぎさん

本当にごめんなさい。自分の感性を信じるべきでしたが、客席で見ている方の意見も必要との思いもありました。千穐楽まで照明を上げない演出で上演いたしますが、この場を借りてお詫び致します。

恐縮致しております
歌舞伎は、生ものとお伺いしたことがあります
初日、中日、千秋楽で、違った味わいがあると…

どんな演出であっても、扇雀さんは素晴らしく
とっても素敵です!

たまねぎさん

こちらこそ恐れ入ります。
ライブの一期一会の醍醐味だと思います。
舞台の上も客席もその瞬間に集中しているのでこの感覚は劇場に来た方しか分かりのませんね。

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